コロナ禍で得たものを数える

コロナ禍で得たものを数える

このご時世、あまりに多くの制限や努力を強いられ続けた私たちは、慣れるか感覚を麻痺させることでどうにかやり過ごすことが増えてきました。「ポジティブ」という言葉も空しく響くほどの長い閉塞感ですが、ワクチン接種が進んでようやく出口が見えてきそうなここで一度、この一年で得たものはないのか、ちゃんと「ポジティブに」考えてみましょう。

適応能力と生存本能

コロナ禍以前の労働環境と言えば、ノマドのような働き方はいくつかはあったものの、「オフィスで働くことが当たり前」というのが、やはり多くの企業や個人の共通認識でした。最初から最後までオンラインで協力して何かを作り上げるといったイメージは、一部の限られた職種の人しか持ちえない感覚だったことでしょう。

それがここ一年は、世界中の人々が変化を強いられ、在宅やリモートワークが急速に広がりました。今までとの環境の違いに適応しきれず、最初は疎外感や孤立感を感じる人は少なくなかったはずです。(リモートの恩恵をしっかり受けた人ももちろんたくさん居ますが)大きな枠組みやシステムの中でこそ本領を発揮できるタイプの人や、必要以上に与えられた自由を持て余して動けなくなってしまった人、仕事自体が成立しない人も居たことと思います。しかし一方で、人間は環境適応能力が高い生物であるということを実感できた一年でもありました。

オンラインやリモートワークは、コロナ禍以前から新たなスタンダードとして推し進めるべきであるという声はあったのに、必要に迫られるまでは広く普及しませんでした。なぜなら人間(に限らず多くの生物)は、変化を嫌う生物であるから。

脳科学的にも、生物は本能として変化を嫌うことが分かっているのだそうです。折角あらゆる努力をして今の環境に適応し、生命の維持(或いは種の保存)が出来ているのですから、変化によって新たに適応する方法を見つけなければならなくなってしまうのを回避したがるのは当然のこと。しかしそれでも、必要に迫られたらしっかりと適応し、新たな能力を手に入れ、時には何かを切り捨てて進化していく。生き残るために。

生存本能とはいえ、私たちは今凄いことをやり遂げようとしているのです。自分を褒めたいものですね。

この状況下だからこそ生まれたもの

適応しようとするからこそ人は工夫をし、新たな発明も生まれる。実際この一年で、ニュースタンダードに合わせた新製品・新サービスがどれだけ世に生まれ、人々の意識にどれだけの変革をもたらしたことでしょう。オンラインサービスの充実や拡張、外で物に手で触れずに生活するためのガジェット、化粧品ですらマスクやオンライン生活に対応したものがあります。

また、今までの生活で見て見ぬふりをされてきた問題や不便を浮き彫りにしたのも、時代の功績として挙げておきたいところです。

満員電車の異常性を再認識したり(実際いくつかの社会実験もありました)、出張や転勤の必要性を再考した企業も多いでしょう。政治経済や会社の方針に疑問を持って勉強を始めた人や、人間関係を見直して、良い意味で整理したり先に進めることができた人、物事の優先順位が変わったことによってキャリアプランやライフプランを立て直したというのも大切な変化です。

数年後、数十年後のために

コーチングの視点からお話しすると、敢えて自らを慣れた現状の外側に追い出すことで、その外側にある新たな目標に向かってあらゆるリソースを駆使し、無意識のうちに自らの能力を進化させる、という手法があります。

私たちは今正にそのような状況に放り出され、手あたり次第使えそうなものを試しては情報共有してを繰り返し、強制的ではあるものの、新たな能力と可能性を見出している最中なのです。

このように考えると、どうしてもマイナスなことばかりが目に付きがちなこの社会情勢も、新たな進化のために与えられたチャンスと言えるかもしれません。

念のためにお伝えしますが、無論この混乱した社会情勢と強いられた苦難を歓迎しているわけではありません。しかしこの時期を数年後、数十年後に思い出したときに「辛かった」「失った」だけのものにしたくはないのです。そのためには、得たものにも目を向けること、そして今からでも企業が、チームが、個人が進化するための準備をすることが大切だと思いませんか?

最後に

多くの企業がリモートワークやハイブリットワーク(在宅と出社の組み合わせ)を推進する一方で、このニューノーマルの環境で、いかにメンバーが質の高いコミュニケーションを取って、より効果的にコラボレーションするか、その手段はどうするか?という疑問に対して解決策が見出せている企業は実はまだそこまで多くはありません。ということは、今からでもまだ遅くないということ。

私たちインバイトジャパンは、環境と時代のニーズの変化に合わせた楽しみながら学べる新しいチームビルディングサービスの開発を日々続けています。

オンライン開催なら「Tabitantei(タビタンテイ)」、顔を合わせてオフィスで実施するなら「スーツケース・ミステリー」、屋外で体を動かしながら街歩き謎解きする「なぞたび」、大人数が大きな会場にもう一度集まれるようになったら「パズルバザール」などなど…。

この時代を乗り越えるために、あなたが必要としているものを是非教えてください。それを元に私たちは更なる進化をし、新たなサービスを以て皆さまの進化をサポートします。

チームビルディング完全
ガイドブック

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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。