チームビルディングが感情的知性を高める6つの理由 

ここ数回のブログは「感情的知性」についてと、それが個人とチームの両方に何をもたらすのかについて、シリーズでお届けしてきました。また、チームの感情的知性を高めるためのさまざまな方法についても触れてきました。そのうちのひとつがチームビルディングであり、私たちインバイトジャパンのミッションとリンクしています。そこで今回は、このテーマの締めくくりとして、チームビルディングがどのように感情的知性を促進し、健全なチームを作ることに繋がるのかについて掘り下げてみたいと思います。

感情的知性とは?

簡単におさらいすると、感情的知性は自分自身の感情と他者の感情に気づくことの重要性を強調するものであり、これはチーム全体のレベルでも有効であると言われています。チームは個々のメンバーの感情、チームの全体的なムード(雰囲気)、そして一緒に働いている他のチームの感情を意識する必要があるということです。

このように強調されるということは、つまり、感情は重要でありながらも、(残念なことに)見過ごされがちであることを示しているとも言えるでしょう。感情は私たちにやる気を起こさせ、仕事に意味を与えてくれます。また、感情は危険を知らせ、私たちが大切にしているものが脅かされている可能性を示してくれますし、共感によって他の人々と絆を結ぶことを助けてもくれます。ですから、チームの感情を認識し、理解することは、チームを成功に導くために不可欠なのです。

しかし、そのためにはチームが一丸となり、統一され、信頼関係の基盤が確立されていることが必要です。そこで登場するのが、チームビルディングなのです。

チームビルディングが感情的知性を高める理由   

さて、チームビルディングが感情的知性を促進する様々な方法に触れていきましょう。インバイトジャパンが提供するようなチームビルディングのアクティビティは、チームメンバー同士の絆を深め、心を開いてさまざまな情報を共有できるようにするために特別に設計されています。これはチームにおける感情的知性の基本ですが、これから述べるように、チームビルディングが感情的知性を促進する方法はこれだけではありません。

1. 自分自身とチームメイトについて知ることができる

感情的知性の中核となる考え方の1つは、「感情を意識することが、感情を管理し、使用し、影響を与えることに繋がる」というものです。しかし、感情を理解するというのは口で言うほど簡単なことではありません。それは自分自身とチームメンバーについて学び、それぞれにどのような背景があり、思考がどこから来ているのかを理解することを意味します。

そのため、チームビルディングではチーム内の理解を深めるための課題やアクティビティを提供することで、感情的知性を促進します。一緒にパズルやアクティビティを行うことで、チームはメンバーの知らなかったスキル、リーダーシップの才能、価値観、意思決定のスタイルなど、新しい発見をすることができるのです。

これは将来的な理解の基礎を築いてくれるものでもあります。チームビルディングは、共通の体験、思い出、笑いなどを通じて、チームメンバーが互いをより深く理解するための言葉を与えてくれるものなのです。

2. 効果的なコミュニケーションの方法を発見することができる 

気付きと結びついているもの、それはコミュニケーションです。感情的知性の一部は、他人の感情に気付き、人の反応に気付き、観察することです。しかし人間である以上、自分の感情を伝える能力もあります。ですから、コミュニケーション、特にリスニング(傾聴)は感情的知性の鍵なのです。

チームビルディングは、これらのコミュニケーションとリスニングのスキルを強化することで、感情的知性を促進します。チームビルディングのアクティビティで課題を解決する時、チームメンバーは一人では解決できないので、効果的にコミュニケーションをとることが必要です。助けを求めたり、効果的な戦略について話したりするためにリソースを使用することが求められます。

そしてそれだけでなく、チームビルディングはチームが互いの意見に耳を傾けることの練習としても役立ちます。最高のアイデアは、普段はあまり前に出てこないチームメンバーから生まれることもあるもの(実際、私たちは何百回もこのような状況を見てきました)。そのため、チームは異なる見解や意見に耳を傾けることを学ばざるを得なくなり、より感情的知性が高い環境を作り出すことができるのです。

3. 対立解決スキルを獲得することができる

コミュニケーションには、対立の解決も含まれます。感情豊かなチームは、対立を避けるのではなく、対立がエスカレートしたり、仕事上の人間関係に影響を及ぼさないように管理しようとします。このようなチームは、感情やチーム全体のムード(雰囲気)を理解することで、問題解決や生産的な解決に向けた方法で対立に対処することが可能です。

そのため、チームビルディングが感情的知性を促進する方法の1つとして、「チームに対立解決スキルを教えてくれる」というものがあります。チームビルディングのアクティビティでは、課題を一緒に解決することを通して、チームが問題を解決し、利害関係の少ない環境で対立を管理する練習をすることができるのです。

チームビルディングアクティビティは、問題や課題に対してチームで解決するように設計されたものですが、通常の仕事のように高いリスクを伴わず、また、通常の仕事に引き継がれるような結果も伴わないものである点が大きな特徴の一つです。そのため、対立に対処し、迅速に意思決定を行う練習ができ、対立に対処できるより感情的知性が高いチーム文化に繋がるのです。

4. 新しい規範を開発することができる

チームにおける感情的知性のもうひとつの大きな側面は、新しい規範を開発することです。なぜなら、チームはしばしば、有害なものから脱却する方法で環境を形成し、個々のチームメンバーやチーム全体の感情的ニーズを考慮した新しい文化を創造する必要があるからです。

また、規範はチームがチェックインしたり、手を差し伸べたり、チームメンバーの話に耳を傾けるなど、感情的知性に基づいた行動を実践し続けるのにも役立つものです。チームビルディングがチームの感情的知性を高める理由はここにあります。

チームビルディングアクティビティは、チームメンバーを通常のスケジュールやオフィスから物理的に連れ出すだけでなく、精神的、創造的に刺激し、チームメンバーを通常の思考方法から脱却させてくれるエキサイティングなものなのです。

この2つの方法は、チームを既存のルーチンや習慣から解放することで、新しい規範を作り出し、より感情的知性が高くて生産的な行動パターンを確立することに繋がります。 

5. 成功・失敗を共有することができる

チームビルディングが感情的知性を促進するもう一つの方法は、共有された感情やチーム全体の感情を確立することです。チームは、この「チーム全体の感情を持つ」という感覚を持つと、より一体感や団結力を感じやすくなります。そしてそれだけでなく、チームメンバー個々の感情をより深く理解し、その感情をチームの他のメンバーと調和させる方法を身につけることもできます。

チームビルディングがチーム全体の感情の共有基盤を作る方法は、チームメンバーが成功や失敗を一緒に共有することです。課題をクリアしたとき、メンバーはチームとして何かを達成したことになり、一緒に喜び、祝杯をあげることができます。また、チャレンジに失敗したり、思うようにいかなかったりしても、その失敗を共有することで、「次はもっとうまくやろう」「もっとチームでがんばろう」という気持ちになるのです。

そうすることで、チームとしての感情への気付きや成長が、どんどん強くなっていきます。そして、次の課題へとどんどん進むにつれて、このチーム全体の感情を共有する感覚は、どんどん大きくなっていくのです。

6. 繋がりと連携を作ることができる

チームビルディングが感情的知性を促進する最後の方法は、チームが繋がり、協力するように仕向けることです。感情的知性の核心は、2人の人間の感情レベルでの繋がりと、他者への働きかけにあります。また、その繋がりを利用してより良い世界を作ること、つまりコラボレーションとチームワークのことでもあります。

チームビルディングは、ある一定の課題を達成するために、チームをひとつにまとめます。大切なのは課題ではなく、その過程で生まれる絆であり、将来のチームワークや創造性の種をまくことなのです。

チームビルディングは、そのような火花が散るような環境を整えることで、互いの感情移入を促し、コラボレーションが必要なプロジェクトでは、感情的知性の燃料となるようなアクティビティをします。

チームビルディング完全
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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。