私たちインバイトジャパンは長年にわたり、チームビルディングのアクティビティを企画・運営してきましたが、その中で常に重視してきたものの一つが「信頼」です。「信頼」はチームビルディングに関する私たちの考え方の根底にあるものであり、モチベーション、チームの結束、レジリエンスといったことを議論する上で重要な要素となっています。
「信頼」は口で言うのは簡単ですが、実際に考えるのは難しい概念の一つです。そして私たちのこれまでのブログでは、チームビルディングと生産性におけるこの基本的な構成要素を見落としているような気がしました。
オンラインチームの増加により、近年「信頼」はさらに重要性を増しています。リモートチームやハイブリッドチームは物理的に離れていて、お互いの近くで過ごす時間が少ないため、より大きな「信頼の文化」を構築する必要があるのです。
では、本当の信頼とは何なのか、どうすればチームに信頼を生み出すことができるのか。「信頼とは何か」ということを直感的には理解できているかもしれませんが、それを説明したり、強制的に実現させたりするのは難しいと言えるでしょう。
チームでの信頼関係を築くには、いくつかの考え方や手法がありますが、いずれにしても重要なのは、信頼がないところに強制するのではなく、信頼が育つような適切な環境を作ることです。
そこで今回のブログ記事では、信頼という概念について掘り下げ、チームの信頼感や繋がりを豊かにする環境の作り方についてご紹介します。是非参考にしてみてください。
知っておくべき2種類の信頼
職場における信頼には、 2 つの異なるタイプの信頼があることを認識することが重要です。それらは、大きく分けると「実用的な信頼」と「感情的な信頼」に分類されます。
実用的な信頼
人々は、あなたの能力と信頼性を頼りにしています。彼らは、あなたが目の前の仕事をやり遂げると確信しています。この種の信頼は長い間にわたって地道に仕事をこなすこと、つまり、継続的にやるべきことをきちんとこなし、時間通りに出社し、約束したことを実行する等の行動で得ることができます。
チームワークには、「信頼」という重要な要素があります。例えば、締め切りに間に合わない、生産性が低いなどの理由で「信頼」が得られていない場合、コミュニケーションの欠如、知識の浪費、マイクロマネジメントなど、いくつかの重大な問題に直面することになります。
感情的な信頼
感情的な信頼関係を築くには、自分に期待されていること以上に、チームと有意義な絆を築くことが必要です。そのためには、適切なレベルの感情的知性(感情を認識、制御、評価する能力)が必要です。
成功しているリーダーは通常、より高いレベルの感情的知性を備えているため、このスキルを高めるための取り組みを行なうことは賢明な判断でしょう。
職場の同僚と感情的な信頼関係を築いたことがある人は、そのような能力を持っているのかもしれません。
お互いを信頼し合い、敬意を持って接していたからこそ、アイデアや考え、感情を共有しやすかったのでしょう。
このように信頼を築くことは、決まった公式があるわけではないので、より複雑です。人脈づくりと関係づくりが重要なのです。
感情的な信頼は、組織レベルで構築できるものでもあります。
チームの信頼を築くとはどういうことか?
チームとの信頼関係を築くことは、優れたリーダーであるために最も重要なことの一つです。それは、チームのメンバーが問題や懸念を抱えている時に安心してあなたに相談でき、あなたが批判することなく話を聞いてくれると知っていることを意味します。また、誰もが自分らしくいられる環境を整え、間違いを失敗ではなく、学びの機会ととらえることも重要です。
チーム内に信頼関係を築くには時間と労力がかかりますが、それだけの価値があります。信頼関係があれば、チームメンバーはリスクを取ることができ、イノベーションと創造性を発揮することができます。また、あなたが背中を押してくれることを知っているため、困難な時期の厳しい状況下でもチームにとどまる可能性が高くなります。
チームとの信頼関係を築きたいなら、まずはチームに対してオープンで正直な態度で接することから始めましょう。あなたの何を期待しているかを伝え、肯定的かつ建設的なフィードバックを定期的に与えてください。
信頼関係を築くメリット
職場で信頼関係を築くことには、多くのメリットがあります。従業員が上司を信頼することで、従業員はより仕事に集中し、組織に対してコミットするようになります。さらに、信頼関係は協力とチームワークの意識を育み、より良いコミュニケーションと生産性の向上につながります。
また、部下と上司の信頼関係は、仕事の満足度や定着率の向上にもつながります。信頼されていると感じた社員は、たとえ困難な時期であっても組織にとどまる可能性が高くなります。実際、信頼されていないと感じた社員は、2年以内に離職する確率が2倍になるという調査結果もあります。
職場で信頼関係を築くには、一朝一夕にできるものではありません。時間と労力、そして忍耐が必要です。しかし、その価値は十分にあります。信頼できる職場は生産性の高い職場であり、優秀な人材を惹きつけ、定着させることができるのです。
信頼関係を築くことには、次のようなメリットがあります。
オープンなコミュニケーション
社員がリーダーを信頼しているとき、社員は安心して率直なコミュニケーションをとることができます。このオープンなコミュニケーションは、問題解決と革新的な思考に不可欠です。
コラボレーション
信頼は、チームを結びつける接着剤です。チームメンバーが互いに信頼し合っていれば、共通の目標に向かって協力し合うことができるのです。
ポジティブな職場文化
ポジティブな職場文化は、従業員の定着とエンゲージメントに不可欠です。リーダーを信頼し、ポジティブな職場の一員であると感じている従業員は、より積極的に関与し、会社に留まる可能性の高い存在となります。
意思決定の改善
信頼があれば、リーダーは自分自身のためではなく、会社のために何がベストかということに基づいて意思決定することができます。これによって、より効率的で効果的な職場が生まれます。
チームとの信頼関係を築くには

チームメンバー1人ひとりの価値を尊重する
チーム全員が、経験、知識、学習意欲、地位の向上など、理由があってそこにいることを認識しましょう。
しっかりと従業員の個性を認識することは、組織への貢献を認める重要な部分です。 彼らの貢献を認めることは、あなたが彼らの仕事を評価し、彼らがもたらす価値を認めていることを示すことになります。
あなたが彼らの専門知識を評価していることを示す最良の方法は、彼らの助言を求めることです。必要なときには、彼らの知識を積極的に借りましょう。そして、感謝の気持ちを表しましょう。
間違っていることを認める
自分の間違いを認めることは、リーダーであるための重要な要素です。これは、あなたが他人の意見に耳を傾け、その意見を尊重していることを示すものです。そうすることで、チームとの信頼関係を築き、懸念やアイデアを気軽に相談できるようになります。
もちろん、自分が間違っていることを認めるのは難しいことです。誰だって自分の間違いを認めたくはないものですが、リーダーとして成功したいのであれば、認めることが重要です。しかし、リーダーとして成功したいのであれば、これは重要なことです。そうすることで、あなたが人間であり、間違いから学ぼうとする姿勢をチームに示すことができるのです。
知識・経験不足を認める
すべての仕事内容に関して、リーダーだからといって何でも知っているわけではないのは当然のことです。各メンバーはそれぞれ独自のスキルや知識を持っており、それらを活用することでオフィスを円滑に運営することができます。
同僚から何か聞かれたときに、あなたは彼らの専門知識や経験を信頼していることを示すことが重要です。
チーム メンバーとして、何かを達成する能力がないことを認める必要はありません。むしろ、必要な経験を持つ人々と一緒にプロジェクトに取り組む立場にあるのです。
よく知らないことがあれば、トレーニングを提供できるかもしれませんし、それはオフィスの運営にとって明らかに重要なことです。
気遣いを示す
あなたが人々に気遣いを示すことは、チームへの信頼と信用を築き上げることになります。人は感謝され、評価されていると感じられれば、信頼する人のためにそれ以上のことをする可能性が高くなります。変化の激しい現代社会では、一緒に働く人たちと強い関係を築くことがこれまで以上に重要になっています。
話すこと以上に「聞き上手」になる
チーム内で信頼を築きたいなら、自分が常に話すより相手の話に耳を傾けることが最も効果的な方法の 1 つです。相手の話を聞くことは、あなたが彼らの意見を尊重し、その話に興味があることを示します。また、相手のニーズを理解し、どうすれば彼らの成功に貢献できるかを知る機会にもなります。
あなたが時間をかけて話を聞けば、相手は自分の意見を聞いてもらっていると感じ、大切にされていると感じます。その結果、相手はあなたを信頼し、自分の考えやアイデアを安心して共有できるようになります。また、あなたのリードに従ったり、あなたの決断を支持したりする可能性も高くなります。
効果的なリーダーになりたければ、話すよりも聞くことに多くの時間を費やすようにしてください。これは、チーム内で信頼を築くための最もシンプルで重要な方法の一つです。
常に感謝の気持ちを表す
常に感謝の意を示すことは、あなたがチームとその貢献を気にかけていることを示すことになります。あなたがチームのために最善を尽くしていることがチームに伝わるため、信頼関係を築くのに役立ちます。
感謝の気持ちを伝えるには、感謝の言葉や肯定的なフィードバックを述べたりするのが効果的です。どのような方法を選ぶにせよ、感謝の気持ちを誠実に且つ正直に伝えるようにしましょう。チームはその努力を評価し、あなたとチームメンバーとの間に信頼関係を築くことができます。
チームを信頼し、力を発揮させる
チームの力を引き出すには、信頼が鍵となります。チームメンバーを信頼することで、あなたは彼らの能力を信じているという明確なメッセージを送ることができます。そうすることで、メンバーは自分の能力に自信を持ち、新しいことにチャレンジできるようになります。
チームとの信頼関係を築くには、いくつかのポイントがあります。まず、個人的なレベルで彼らを知ることです。時間をかけて、彼らのバックグラウンド、興味、目標などについて学びましょう。そうすることで、彼らをより深く理解し、単なる従業員としてではなく、個人として見ることができるようになります。
2つ目は、リードする機会を与えることです。仕事やプロジェクトを任せるときは、彼らの能力を信頼していることを伝えましょう。そうすることで、社員は自分の仕事だという意識と責任を持ち、ベストを尽くすことができるようになります。
リーダーとしての資質を発揮する
リーダーとは、通常、他の人が尊敬できるような信頼できる人物です。リーダーにはチームのビジョンがあり、周囲にやる気を起こさせる術を心得ています。もしあなたがチームから信頼されたいのであれば、彼らが尊敬し、憧れるようなリーダーになることから始めましょう。
チームとの信頼関係を築くもうひとつの方法は、チームに対してオープンで正直であることです。チームと定期的にコミュニケーションをとり、社内で何が起こっているかを知らせましょう。意思決定のプロセスについても透明性を保ち、全員が参加し、尊重されていると感じられるようにしましょう。
正直さ、誠実さ、尊敬の念といったリーダーシップの資質は、相手に自信を与え、あなたが信頼できる存在であることを知らしめます。さらに、あなた自身がこれらの資質を発揮することで、チームメンバーがどのように行動すべきかの基準を示すことができます。
もちろん、信頼を築くには、リーダーとしての資質を発揮するだけでなく、コミュニケーション、協力、そしてチームの成功に対する真のコミットメントが必要です。あなたが信頼できるリーダーであることをチームに示すことができれば、強力で成功するチームを作り上げることができるのです。
コラボレーションを促進する
チームメンバーが一緒に仕事をすることで、お互いに、そしてあなたと一緒にいてより快適に感じるかもしれません。共同作業を通じて、人々は互いに快適になり、より効率的かつ効果的に共同作業を行う方法を学ぶことができます。
人間関係を構築するプロセスの一環として、チームメンバーが一緒にタスクをこなしたり、個々の仕事を同時にこなしたりすることを奨励することは有益な場合があります。
チームを知る
チームメイトの私生活に真の関心を示すと、彼らの信頼を得ることができます。同僚のことを深く知れば知るほど、一緒に仕事をしたり、仲良くなったり、お互いの理解が深まる可能性があり、パートナープロジェクトで一緒に仕事をするときに役立ちます。
チームのことをもっと知りたいなら、週末の予定を聞いたり、仕事の話をせずにランチに誘ったり、新入社員のためにアイスブレーカーを行うなどして、メンバーについてもっと学ぶことができるようにします。誕生日や仕事の記念日など、節目となる日には職場でお祝いするのもよいでしょう。
価値観や信念に沿って行動する
職場の価値観に従って行動している限り、信頼は簡単に築かれます。
正直であること、高潔であること、敬意を持って他者と接することは、すべて誠実さと関連する特性です。上司を喜ばせるため、あるいは出世のために、自分の価値観や信念を妥協してはいけません。
その結果、同僚は、あなたがチームにもたらす誠実さ、正直さ、勤勉さを目にし、あなたが本物であると考えるようになるかもしれません。
最後に:チームビルディングの役目
チームビルディングアクティビティは、チームの信頼関係を築き、高めるために非常に効果的な方法です。インバイトジャパンが提供するチームビルディングの為のアクティビティは、ターゲットを絞ったチャレンジを通して、コミュニケーションスキルの向上を促進し、チームがどのようにお互いをサポートし、励ましているかを意識させるようにデザインされています。
さらに、当社のチームビルディングアクティビティは、創造性と既成概念にとらわれない思考を刺激し、チームメンバーにチームの新しい形について考えさせ、より明確で意味のある目標を設定させることができます。
オンライン、屋外、オフィスなど、インバイトジャパンはお客様に合ったチームビルディング・プログラムを多数ご用意しています。 詳細につきましては、お気軽にお問合せください。