リーダーシップの考え方を変えて、チームの潜在能力を最大限に引き出す方法

「良いリーダーとは何か?」これはすべてのチームが考えるべき重要な問題です。特に、世界が急速に変化し、新しい仕事のやり方が生まれ、新しい道を切り開く必要がある今、チームにおけるリーダーシップはこれまで以上に重要なものとなっています。

私たちインバイトジャパンは、チームビルディングの会社として、チームがメンバーの能力を結集して大きな成果を上げるための方法を重要視し、常に模索しています。これにはコミュニケーションとチームワークが不可欠であることは、今まで何度もお伝えしてきた通りです。そして同時に、全員が同じ方向を向くようにするための優れたリーダーシップも求められます。 

しかしリーダーシップというと、権力者=管理職や、仕事=責任を負わされる立場の人をイメージしがちであり、権威や強さと混同される傾向があります。このブログで強調したいのは、実は誰もがリーダーになれるということ、そして、チームはできるだけ多くの人にリーダーシップを広げ、鼓舞することに力を注ぐべきだということです。

そこで今回から始まるブログのシリーズでは「リーダーシップ」について掘り下げていきます。リーダーシップのさまざまな側面と、それをチームで育む方法について考えるシリーズの第一弾であるこのPart1では、チームにおけるリーダーシップについて考えるためのいくつかの方法と、良いリーダーになるためのいくつかの行動について説明しますので、是非参考にしてみてください。

リーダーシップの定義

リーダーシップについて考えるにあたって、私たちはまず次のように定義しています。

「リーダーとは、与えられた状況において、特定の目標の達成に向けて、他者の行動や仕事を指示、指導し、影響を与える人物のこと。」

この後、リーダーシップの具体的な側面について説明していきますが、是非この定義を心に留めておいてください。

リーダーシップの重要な側面として考慮すべきこと 

前述したように、リーダーシップは「単に権力や権威を持っている人」、あるいは「生まれつき「強い」人」といった古い考え方に囚われてしまいがちです。そこでこのセクションでは、このような階層的なリーダーシップの考え方から脱却し、よりオープンで包括的な新しいリーダーシップのあり方について、いくつかの指針を提示していきます。

1. リーダーシップは資質であり、資格ではない

リーダーシップについて、チームが学ぶべき最も重要な点は、それが「資格や地位とは異なる」ということです。確かに、リーダーシップを問われる人の多くは特定の仕事、あるいは責任や意思決定権が与えられた役職に就いていることことでしょう。しかし、それは真のリーダーシップとは異なります。

リーダーシップとは、チームメンバー自身の特性や能力など、内面から生まれるものなのです。そして「リーダー」という公的な立場がないからといって、必ずしもリーダーになれない訳でもありません

2. リーダーには様々なスタイルやあり方がある

ここで重要なのは、リーダーになるべき人は一種類ではないということです。前述した「リーダーの定義」では、具体的な特性や性格的な特徴には触れていません。リーダーは他者に指示し、影響を与えることができますが、実際にそれを行うにはさまざまな方法があり、関係するチームの特性によってその方法は変わってくるでしょう。

言い換えれば、「リーダーになるための方法は一つではない」ということ。つまり、リーダーシップとは、周囲の状況や人々に適応し、自分の能力を発揮して物事を前に進めることができる、さまざまな方法のことなのです。それは表に立つことかもしれないし、裏方に徹することかもしれません。

3. リーダーシップは他人を必要とする

もう一つ、リーダーシップの本質的なポイントとして、「他者を必要とする」ことが挙げられます。リーダーはあくまでチームの一員であり、チームから生まれるものです。チームの上に立つ者でも、チームより重要な者でもありません。上記の定義にあるように、リーダーには、影響を与え、導き、指示する能力が必要であり、そしてリーダーが持つすべての力は、周囲の人々から与えられるものなのです。

このようなリーダーシップの社会的側面は、チームにおいて非常に重要です。リーダーは、チームメンバーを理解し、彼らの話に耳を傾け、効果的にコミュニケーションを取ることで、彼らを目標に導くことが求められます。このことを忘れてしまうと、信頼関係が崩れ、困難に直面した時や目標を達成する時に、チームが上手くいかなくなる可能性が出てくるでしょう。

4.  リーダーシップは目標指向である

上記のリーダーシップの定義をもう一度確認すると、リーダーシップは「特定の目標に焦点を合わせるもの」でもあります。これは言うまでもないことのように思われるかもしれませんが、実はこの点には、私たちのリーダーについての考えを変える可能性がある、非常に興味深い示唆が含まれています。

一つ目は、リーダーは変わりうるということです。チームと同じように、その時々で異なる目標には異なるリーダー、あるいは異なる形のリーダーシップが必要とされる場合があります。新製品をデザインするようなクリエイティブな目標と、業績や組織に焦点を当てた目標では、異なるスキルが必要になることもあるでしょう。

もうひとつは、チームのリーダーは必ずしも永遠にリーダーであり続けるわけではないということです。目標が達成されれば、リーダーシップは新しい人に引き継がれる可能性があります。特に、新しいプロジェクトや目標を前進させるために、他のスキルや才能を活用した方が良い場合は、リーダーシップを同じ人物やグループに集中させる必要はありません。

5. リーダーシップとは、他の人々がリーダーになるのを助けることである 

前述の通り、リーダーシップは集中させるものではなく、変化と適応を必要とするものであるため、リーダーシップの根本的な目標の1つには、「新しいリーダーの育成を支援すること」が含まれます。これはまさにチームにおけるリーダーシップの秘訣であり、逆説的にも思えることでしょう。「なぜリーダーは、他の多くのリーダーを育成するという、自らの権威を失墜させるようなことをする必要があるのか…。」しかしこの考え方は、古いトップダウンのアプローチから抜け出せないでいる証拠でもあるのです。

チームはできるだけ幅広いリーダー層を確保するのが良いでしょう。特に危機的状況に陥った時など、いざという時にリーダーシップを発揮しやすいメンバーが必要です。新しい目標を達成するために、他人を導き、影響を与えることを恐れないメンバーが求められます。これこそがチームを強く、逞しくするのです。

そのためには、リーダーは常に新しいリーダーの育成に努め、チームメンバーの指導力、指示力、影響力を高め、チームを変化に適応させ、直感的に新しい道筋を描けるようにする必要があるのです。

最後に:チームにおけるリーダーシップ 

総合すると、一人や一組の人間の資質だけを見てリーダーシップを評価するのではなく、チームメンバー全員を見て、チームのリーダーシップを評価すべきということです。もしチームにリーダーシップが浸透しており、リーダーシップを発揮しやすい潜在的なリーダーがたくさんいるのであれば、そのチームは強固な基盤の上にさらに自信と成果を積み上げていくべきでしょう。そうでない場合は、リーダーシップをより広めることができるように努力し、チーム全体に必要なトレーニングを施すようにすることをお勧めします。

そして、チームビルディングがその役に立ちます。インバイトジャパンのチームビルディング用アクティビティやイベントは、チームメンバー全員が個々のスキルや才能を発揮し、チームの他のメンバーをリードする機会を提供することを目的としています。また、チームビルディングはチームのコミュニケーション能力を高め、プレッシャーの中で決断を下し、利害関係の少ない(心理的に安全な)環境で共通の目標達成に向けて努力する方法を教えてくれるものです。私たちと定期的にチームビルディングのセッションを計画することで、チームの絆が深まり、チームメンバーが自信を持ってリーダーとして活躍できるようになるでしょう。

チームビルディング完全
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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。