チームを活性化させて会話を引き出す!コミュニケーション・チームビルディングゲーム10選

良好なコミュニケーションは、チームの成功にとって最も重要な要素の一つです。高いコミュニケーション能力がなければ、チームメンバーは互いに共有やブレインストーミングを通して強い人間関係を築くことができません。逆に、お互いによくコミュニケーションがとれているチームは、総じて生産性が高く、効率的なものです。

また、新たな課題に直面した時にも、チーム内の健全なコミュニケーションは欠かせません。常にチーム内でコミュニケーションをとり、一緒に問題を解決する練習をしておくことで、いざという時にもチームが一丸となり、問題解決に取り組むことができるようになります。

しかし「コミュニケーションの練習」とはどのように行うものなのでしょう?それはとても当たり前に、毎日行われていることのようにも思えます。しかし実は、効率的にコミュニケーション能力を強化し、チームメンバー同士でより積極的に話しかけ合い、心を開いてもらうための方法がちゃんと存在するのです。

このブログ記事では、チームのコミュニケーションを高めるために簡単に実行できるチームビルディングアクティビティのアイデアをいくつかご紹介します。その多くがハイブリッドチームやリモートチームにも有効ですので、是非ご活用ください。

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コミュニケーションの様々な種類 

まずその前に、コミュニケーションのさまざまな形についてお話ししましょう。コミュニケーションとは「話すこと」だけではありません。明確に伝えるための他の方法を学ぶことは、チームがより多くの情報を共有するさまざまな方法を確立するのに役立ちます。しかしその中には見落とされがちなものもありますので、ここで確認しておきましょう。

  • 言語によるコミュニケーション…はっきりと、堂々と話すこと。同時に「アクティブリスニング(傾聴)」もまた、言語によるコミュニケーションの重要な要素です。
  • 非言語によるコミュニケーション…ボディランゲージ、ジェスチャー、感情を読み取る能力などが含まれます。この項目は忘れられがちですが、実は人が自分の感情を表現する最も中心的な方法です。
  • 視覚によるコミュニケーション…イラスト、図面、デザイン、記号(絵文字など)は、すべて視覚的なコミュニケーションの一部です。
  • 文章によるコミュニケーション…電子メールなどの書面を使用するチームでは、特に重要なコミュニケーション形態。リモートチームやハイブリッドチームでは、Slackなどのプラットフォームを用いてコミュニケーションをとることが多いため、文章によるコミュニケーションはより高い関心を持たれていることでしょう。

コミュニケーション・チームビルディングのアイデア

それではいよいよ、コミュニケーション・チームビルディングのアイデアのリストに入ります。あなたのチームが可能な限り充実したものになるように、上に挙げたコミュニケーションの形態すべてを網羅するように心掛けましたのでご覧ください。

1. 背中合わせお絵描きゲーム

これはシンプルかつ簡単にできる、コミュニケーション・チームビルディングのアクティビティです。チームメンバーそれぞれに、他の人に見えないように絵を描いてもらいます(お題を出しても勿論構いませんが、複雑な絵ほど盛り上がります)。次にチームを二人一組に分け、背中合わせに座ってもらいましょう。ペアのうち一人が自分の絵をパートナーに口頭で説明し、もう一人はその説明に基づいて絵を描くことが課題です。最後にパートナーが描いた絵と元の絵を比較して、役割を交代します。  

このゲームはオンラインでも簡単に遊ぶことができます。その際は背中合わせに座る必要がないので、他のメンバーから絵を隠すことを心配する必要もありません。 

2. 無人島サバイバル 

無人島サバイバルは、軽いロールプレイを通してコミュニケーションや意思決定を楽しく練習できる方法です。チームを最大10人のグループに分けます。「乗っている船が難破してしまったが、船から無人島に持っていけるものは10個だけである」と伝え、事前にリストアップした「持っていけるものの候補(20個以上)」の中からチームで話し合ってアイテムを選んでもらいましょう。

このゲームでは他にも、山やジャングル、宇宙に取り残されるといった舞台設定をすることもできます。さらにシェルター作りや火起こし、食料確保など、解決すべき課題を与えることによって、さまざまなシチュエーションを攻略する楽しみも味わえるでしょう。

3. スカベンジャーハント

Ayaka Yurie and Anna

屋外で手がかりを探してパズルを解き、楽しみながら行うスカベンジャーハント。インバイトジャパンの街歩き謎解き「Hidden Secret Journey」シリーズは、そんなスカベンジャーハントと謎解きを組み合わせたもので、チームメンバーはコミュニケーションをとりながら、それぞれが持つスキルを組み合わせて課題をクリアしていきます。チームで一緒に新しい場所を探検し、新鮮な発見を共有できるこのタイプのゲームは、ゲーム中もその後も共通の話題が尽きないため、コミュニケーションを増やすのに最適なツールです。

4. プレゼントゲーム(即興演劇ゲーム)

プレゼントゲームは、チームメンバーが交流しながら創造的に考える楽しい即興ゲームです。まずチームを2人ずつのペアに分けましょう。そして交互にパートナーにさまざまな架空のプレゼントを贈り合うジェスチャーをしていきます。その際とてつもなく豪華であったり、非現実的なものを選択すると、より想像力が掻き立てられて盛り上がります(例:エンパイアステートビル、月、ザトウクジラ、など)。

そしてプレゼントされたパートナーには選択肢が与えられます。そのまま受け取る場合は、パートナーからのプレゼントを受け取るジェスチャーをした上で、一言二言対話をしましょう。(例:「わぁ!ビルか!ありがとう!ちょうど庭に置きたかったんだよね!クリスマスツリーの代わりにするよ!」など)。また、プレゼントを受け取りたくない場合は、勢いよく後ろに放り投げるジェスチャーをしながら、笑顔で「ぽーい!」と叫べばOKです。

ゲームが進むにつれて、プレゼントや受け答えのアイデアもどんどん膨らんでいきます。楽しみながらこれを繰り返すことにより、相手を傷つけずに自分の意見を主張する方法と、自分が傷つかずに相手の拒否を受け止める方法を学ぶことができるのです。

5. カウントゲーム

カウントゲームは、会議の前などにもアイスブレーカーとして簡単に取り入れられる、シンプルかつ手軽なゲームです。1から順に自由なタイミングで声を上げていき、チームメンバー全員がカウントできたら成功です。しかし、もし複数のチームメンバーが同時に同じ数字を言ってしまったら、そのラウンドは無効となり、また1から始めなければなりません。(日本では「たけのこニョッキ」としてご存じの方も多いかもしれませんね。)

このゲーム、実は協力してクリアを目指すようにすると、思ったほど単純ではないことが分かると思います。忍耐力、聞き分け、そして非言語によるコミュニケーションが必要とされる、複雑なゲームなのです。オンラインでは(お互いが発する小さなサインを読み取るのが難しいうえ、通信の遅れがしばしば発生するので)はるかに難しいことは確かですが、オンラインコミュニケーションの良い練習としても活用できるでしょう。

6. オンラインチームビルディング

オンライン用のチームビルディングゲームは、コミュニケーション・チームビルディングに楽しさと精神的な刺激を与えるのに役立ちます。特にインバイトジャパンの「Tabitantei」と「シークレットエージェント」の2つのゲームは、ワクワクするようなストーリー展開でチームメンバーを魅了し、参加意欲を高めることが可能です。 

ゲーム中、チームはコミュニケーション能力と意思決定力を駆使して、一連のパズルや刺激的な課題を解決することが求められます。また、オリジナルのオンライン環境を探索しながら、お互いを信頼し合い、サポートし合うことを学ぶことにも繋がるでしょう。もちろんオンラインなので、リモートやハイブリッドチームにもおすすめです。

7. 口パク解読ゲーム

口パク解読ゲームも非言語によるコミュニケーションの活性化に非常に有効であり、オンラインでも簡単に実施が可能です。チームのうち2人に何かしらのシーンを一緒に演じてもらいます(1〜3分間で終わる、簡単な映画シーンの台本などを用意するとスムーズです)。他のメンバーは、コンピューターのスピーカーをオフにして、2人の会話が聞こえない状態にします(対面式の場合は、耳栓をするか耳を塞ぎましょう)。シーンが終わったら、残りのメンバーはマイクとスピーカーをオンに戻し、順番にシーンの要約にチャレンジします。

このゲームでは、演じる側は自分のコミュニケーション方法がどのように見られているのかを自覚することを、他のメンバーは非言語的な合図や人の表情から感情を読み取ることが求められます。また、想像力を働かせて工夫しながら汲み取った情報を要約することになるため、常に面白くて興味深い結果が得られるでしょう。 

8. 人間知恵の輪

このアクティビティは、コミュニケーションを促進し、信頼関係を築くための有名な方法です。まずチームで輪になるように立ちます。各チームメンバーはまず右手を出して隣の人以外と繋ぎ、次に左手を出して同様に、隣の人以外と繋ぎましょう。全員が手を繋いだら準備完了です。ここからは声を出し合い、手を離さないように協力しながら、一つ(二つになることも)の大きな輪に戻りましょう。 

このアクティビティは、特に混乱した状況下でのチームの「話す力」と「聞く力」が試されます。しかし難しいことは考えずとも、非常に楽しく、絆を深めるのにも最適なものです。

9. ミラーゲーム

ミラーゲームは短時間でできるものでありながら、パンチ力のあるゲームです。非言語的なコミュニケーションと人との繋がりが鍵であると同時に、ちょっとした「弱さを見せること」が求められます。二人一組になり、チームメンバーが交代で「リーダー」になります。リーダーは好きなように表情や動きを作り、もう一人のメンバーは「フォロワー」となってリーダーの動きを鏡のように真似ます(表情や感情も含めて)。少ししたら役割を交代しましょう。

このゲームでは、最後にチームメンバーにどちらの役がより楽しかったかとその理由を聞くことで、ちょっとした反省や議論を促すことも可能です。さらに「ミラーゲーム」は、オンラインでも有効であるうえ、自分が認められている、認知されているという感情を育むことにも繋がります。

10. スーツケース・ミステリー

インバイトジャパンの派遣型ゲームシリーズ「スーツケース・ミステリー」は、チームメンバーとの深い絆を築くコミュニケーション・チームビルディングのアクティビティとして、最も人気のあるものの一つです。持ち運べるスーツケースの中にさまざまなパズルや課題、不思議なアイテムが入っているのが特徴。このような不思議で感動するような体験をチームに与えることで、チームメンバーは自然とコミュニケーションをとり、アイデアを共有するようになります。

スーツケース・ミステリーは、特に初対面のチームや新入社員研修におすすめです。簡単に打ち解けることができ、チームメンバーに会話や笑いが生まれます。

おまけ:グループディスカッション

これらのアクティビティのコミュニケーションレベルを上げる簡単な方法として、グループディスカッションを追加することもおすすめします。ディスカッションは、チームが自分たちの経験を振り返り、お互いから学ぶための素晴らしい方法です。また、その際は参加者全員に自分の考えや感情を十分に共有できるよう、できればディスカッショングループは少人数(5〜8人)にすることをお勧めします。

最後に

上記のアイデアを活用して、是非チームで楽しんでいただければと思います。今、すべてのチーム、特にリモートやハイブリッドのチームは、コミュニケーション・チームビルディングをはじめとしたさまざまな方法で、「心を開くこと」に取り組む必要があることを忘れないでください。ワークカルチャーが常に変化し続ける中で、プレッシャーの中でも簡単にコミュニケーション手段を活用できることは、今後ますます有益なものとなるでしょう。

チームビルディング完全
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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。