チームのための目標設定アクティビティ10選:新しい目標を設定し、コラボレーションの重要性を学び、既成概念にとらわれない思考をするための楽しいアクティビティ

チームで目標設定アクティビティを行うことで、ビジョンを共有し、新しい視点やアイデアを受け入れることができるようになります。ここでは、より生産的で創造的な目標設定セッションを促進するために、チームでできる最適なアクティビティをいくつか紹介します。

新年を迎えるにあたり、私たちも皆さんもご存知のように、多くのチームは翌年の計画や達成したい新たな目標について話し合ったことでしょう。これはチームとして重要なことの一つであることは、言うまでもありません。なぜなら、こういった話し合いは、チームの新しいビジョンや進みたい方向性など、前向きに考える場を提供してくれるからです。

先日のブログでもご紹介したように、目標設定は単に方向性を定めるために役立つだけでなく、モチベーションや結束力を高めることにもつながり、また、チームメンバー個人が個人的な目標やキャリア目標を設定する上でも役立ちます。

私たちインバイトジャパンも、年始に目標設定のためのミーティングを行い、会社の様々な分野や、これから学びたいこと、得意になりたいことについて話し合いました。チームメンバーそれぞれの視点からの意見を聞くことで、私たちが最も力を合わせなければならないのはどこなのかを知ることができ、とても新鮮な気持ちになったため、非常に有意義な時間でした。そして、この一年も頑張ろうという気持ちにもなれました。

今回の目標設定のミーティングの経験からだけでなく、個人的な経験からも、インバイトジャパンのメンバーの多くが、チームとしての目標設定がいかに重要であるかを熟知しています。

しかし、いきなり目標設定に取りかかるのは簡単なことではありません。そこで、役に立つのが「目標設定アクティビティ」です。こういったアクティビティを実施することで、チームメンバーのアイデアを引き出し、会話を弾ませることが可能になります。また、目標設定アクティビティは、アイスブレーカーとしても機能するため、全員が意見や情報を共有しやすい、リラックスした環境を作るのにも役立ちます。

さらにこのようなアクティビティを組み込むことで、つまらないものになりがちな目標設定のためのセッションやミーティングを、楽しくエネルギーと活気に満ちたものにしてくれるでしょう。

と言うことで、今回はすべてのチームが実践できる目標設定のアクティビティをご紹介します。大半のアクティビティは、ほとんど準備も資料も必要ないので、どんな会議にも簡単に導入することが可能です。にも関わらず、どのアクティビティも実践後には興味深い議論やブレーンストーミングに繋がるので、是非ご活用ください。

チームのための目標設定アクティビティ10選

1. ビジョンを描く

チームで目標設定アクティビティを行う最も良い理由の1つは、チームに新しい目標を思い描くよう刺激を与えられることです。そして、そのための最良の方法の1つとして、チームメンバーのさまざまな面の創造性を活用することが挙げられます。

そこで重要なのは、単に目標を書き出したり、一点一点話し合うのではなく、チームメンバーに来年のチームのビジョンを描かせてみることです(「コラボレーション」や「成長」など、より具体的なテーマを与えてもいいですし、チームメンバーが好きな目標を自由に描けるようにしてもいいでしょう)。

このアクティビティは、チームの想像力と創造力を十分に発揮させるとともに、その後のディスカッションの参考にもなります。また、チームメンバーがどのように考えているかを知ることができるのも楽しい点です。 

2. ラピッド・アイディエーションの目標設定 

「ラピッド・アイディエーション」は、制限時間内に思いつく限りのアイデアを書き出すブレインストーミングの手法です。制限時間内に思いつく限りのアイデアを書き出すことが目的であり、自己検閲をしたり、的外れなアイデアであるかを気にしたりすることなく、ただその時間内に書き続けることが大切です。そうすることで、チームはより多くのアイデアを生み出すことができます。

この原則は、目標設定にも適用できます。ここでも、「今年の目標」のような一般的なテーマや特定のトピックなどを与えて、思いつく限りの目標や目的を書いてもらいましょう。そして、それに基づいてグループで話し合い、アイデアを組み合わせます。

「ラピッド・アイディエーション」は新しい目標を考え、チームメンバーを巻き込みながら、これまでの既成概念にとらわれない発想で目標を設定するのに最適なアクティビティの1つです。

3. バックワードゴールセッティング(逆算式目標設定)

前回は、「SMARTゴール(Specific, Measurable, Attainable, Relevant and Time-based )」についてお話ししました。この方法も、効率よく目標が考えられるという内容でしたね。

しかし時には、これらのどれにも当てはまらない、もっと長期的で希望や夢に関連した目標を考える方が簡単な場合もあります。このような想像力は良いものであり、奨励されるべきものです。

そこでご紹介したいのが、このような大きな夢を管理可能な規模に落とし込むのに役立つ目標設定アクティビティのひとつ、「バックワードゴールセッティング(逆算式目標設定)」です。

このアクティビティでは、まず大きくてワクワクするような長期的な夢から始めます。そして、それを達成するための方法を逆算して考えましょう。5年後、1年後、5ヶ月後、来週など、どのようなことを達成する必要があるでしょうか?どのようなシステムを構築する必要があるでしょうか?或いは、どのようなチーム体制が必要でしょうか?

その結果、長期的なビジョンを管理しやすい大きさに分割し、短期的に達成可能な「SMARTゴール」と結びつけることができるようになるのです。

4. 目標発表のエクササイズ

目標設定アクティビティの大きな目的の一つは、チーム全体が参加し、できるだけ多くの視点と声を集めることで、最終的にどんな目標を選んでも、より多くの賛同を得られるようにすることです。

「目標発表のエクササイズ」は、チームメンバー全員を巻き込むのに最適なアクティビティであり、チーム インバイトジャパンからも個人的に推薦したいものでもあります。(インバイトジャパンではこのアクティビティを実際に年始のミーティングで使い、大きな成果を得ることができました。)

このアクティビティでは、各メンバーに目標に関連するテーマ(会社の事業の分野や、今後1年間で強化したい特定のテーマなど)をそれぞれ与えます。チームメンバーにリサーチと準備、そしてプレゼンテーションの時間を与え、各メンバーがそのテーマについて考えたことと、それに基づく目標を発表する日を設けます。

 このアクティビティは、チーム内のさまざまな個性と、それぞれが持つビジョンの違いを浮き彫りにしてくれるうえ、今後より良い生産的なディスカッションを行うための土台作りにも役立ちます。

5. 成功を定義する

これは広い意味でチームの意識を同じにするために最適な目標設定アクティビティの一つです。チームメンバーの間では時々、「何が成功を意味するのか」について異なる考えを持っていることが原因で、目標設定の際にミスマッチを引き起こすことがあります。

このアクティビティでは、チームメンバーに 「成功とはどのようなものか?」と尋ねます。一人でアイデアを書き留める時間を与えた後、その答えについて全員で話し合います。(大きなチームの場合は最初に小グループから始めてもOK。)

このような幅広い質問は、成功に関するさまざまな視点やアイデアを生み出し、より具体的な目標を決める際にチームの団結を促し、共通の土台を見出すのに役立ちます。

6. ミニゲーム:「禅カウント」と「ボール・イン・ザ・エア」

次の2つの目標設定アクティビティは、楽しいアイスブレイクゲームで会議の雰囲気を変えるだけでなく、チームメンバーに協力することの重要性を教えてくれるものです。

「禅カウント」では、チームで10まで数えることが目的です。一度に数字を言えるのはチームメンバー1人だけで、チームメンバー2人が同時に発言した場合は、最初からやり直さなければなりません。(日本では「タケノコニョッキ」という飲み会ゲームとして、ご存じの方も多いでしょうか。)このアクティビティは、チームに集中力と互いの話を聞く姿勢を身につけさせるとともに、どんなにシンプルな目標でも実際には達成するのが難しいものであることを実証しています。

「ボール・イン・ザ・エア」では、ビーチボールや風船など、あまり重くなくて柔らかいボールを用意します。目的は特定のメンバーが2回続けてボールを打つことなく、できるだけ長い時間ボールを空中に保つことです。何度もラウンドを行い、ラウンドが終わるごとに、チームで戦略を練り、よりよい方法を考えましょう。何回ボールを打ったかは、成功の尺度として数えてください。

7. ポストイットゴール

このアクティビティは、チームとしての目標をマッピングし、全員が一致するところを確認するために最も有用な目標設定の方法の1つです。このアクティビティでは、各チームメンバーにポストイット(付箋)を渡し、5〜6個程度の目標を書いてもらいます。そして、ホワイトボードにそのポストイットを貼り付けます。ボードに書かれた目標は、何回書かれたかで整理し、似たような目標を組み合わせます。その後、ボードに貼られた目標を使って同じプロセスを繰り返し、今度はそれぞれの目標を達成する方法についてより具体的に、より詳細に議論していくステップを行います。

8. 理想の一日

目標設定アクティビティのもう一つの大きな目的は、チームメンバーに自分自身の個人的な目標や仕事上の目標を考えさせ、それをチームの目標とどのように結びつけていくかを考えさせることです。「理想の一日」は、そのための最も効果的な目標設定アクティビティの一つと言えるでしょう。

このアクティビティでは、各メンバーに「理想の1日」のスケジュールを書き出してもらいます。つまり、自分の仕事にとって最も重要なことだけに集中できる時間と空間を持つことができる1日を考えてもらうということです。そして、書き出した内容を他のメンバーにも共有してもらいます。

このアクティビティを通じて、チームメンバーは、それぞれの同僚が仕事において何を重要視しているかをより良く理解することができます。また、このアクティビティはメンバーの実際の仕事にとって重要度の低いタスクを整理し、ワークフローの問題を解決するのに役立つ可能性も秘めているのです。

9. あなたの「レガシー(遺産)」は何?

前のアクティビティと同様に、「あなたのレガシー(遺産)は何?」は、個人の目標をより広いグループの目標につなげることを目的としています。この場合、個人の目標はより長期的なものであることが考えられるでしょう。このアクティビティでは、まずチームメンバーに、チームにおける自分の「遺産」について考えてもらうことから始めます。一人で考える時間を与えた後、メンバー同士で共有してもらいます(まずは2人1組で話し合ってもらうとよいでしょう)。

「レガシー」という言葉には、さまざまな感情や意味が含まれています。そのため、このアクティビティは、チームの一員としての自分の将来や、達成したいことについて、チームメンバーの考えをかき立てる方法として、うまく機能するのです。そうすることで、チーム全員がどこから来て、その目標を達成するために互いに何ができるかを確認することができます。 

10. 1年後 

目標設定アクティビティのトップリストの最後はシンプルなものです。チームメンバーに1年後を考えてもらい、自分とチームがその時点で達成できているはずと思えることをすべて書き出してもらうのです。

このアクティビティは、チームメンバーが1年の間に何ができるかを考えるのに有効です。年が明けてすぐに年末のことを考えるのはおかしいかもしれませんが、時間が経つのは早いもの。年末までに達成したいことをできるだけ早く具体的に考えることで、達成への道筋をつけられるということを再認識することができます。

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