チームにおいてセルフリーダーシップをどのように促進するか:パワフルでクリエイティブなチームメンバーを育てる5つの方法

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先日、当ブログで「セルフリーダーシップ」という概念を取り上げました。この比較的新しいコンセプトは、リーダーシップと自己啓発を実に興味深く、有益な形で結びつけるものです。またセルフリーダーシップは、私たちのリーダーシップに対する考え方とうまく調和しており、すべてのチームメンバーがアクセスできる方法であることも説明しました。

チームのすべてのメンバーは、リーダーシップのスキルを学ぶことで利益を得ることが可能です。実際「セルフリーダーシップ」では、こうしたスキルを身につけることで、チームメンバーがより自発的になり、責任感を持ち、他人のニーズに気を配ることができるようになることを示しています。その結果、チームの可能性を大きく広げることができ、チームをより強くするリーダーシップの文化が生まれるのです。

そこで今回は、セルフリーダーシップを通じてこのようなチームの成長を促したり、セルフリーダーシップをチーム内で推進する方法についてお話します。一般的にセルフリーダーシップというと、個人がモチベーションを高めるために行うものというイメージがありますが、行動や環境づくりを通して、チームのセルフリーダーシップを支援する方法もありますので、是非参考にしてみてください。 

セルフリーダーシップの振り返り

まず、「セルフリーダーシップ」の要点を振り返ってみましょう。セルフリーダーシップにおいては「最高のリーダーとは、自分自身をリードできる人である」と仮定しています。つまり、自分で決めた目標に向かって、自己調整し、自己啓発し、生産的に他者と関わることができる、自分自身に対する意識を持っている人たちです。

したがって、セルフリーダーシップとは、自分自身との関係や他人との関係、仕組みや組織との関係を管理することです。以下は、セルフリーダーシップにつながる最も基本的な行動の例です。このように見てみると、内面的な自己満足に留まらず、より広い世界に目を向けていることがおわかりいただけると思います。

  • 自分の人生や仕事の目標を立てる習慣をつける。
  • 他人を敬い、尊重する。
  • 新しい経験やアイデア、機会を受け入れる。
  • 簡単なことではなく、正しいことをする。
  • 大胆不敵である。
  • すべての人の中に、そして自身を取り巻く世界に美しさと良い点を見出す。
  • 積極的に悲観主義を否定する。
  • 自分に責任を持つ。
  • 他人を思いやる。
  • 何事も疑ってかかる。
  • ロールモデルになる。
  • 恐れることなく自身を批判してくれる指導者やメンターを周囲に置く。

チームにおけるセルフリーダーシップの促進方法

1. 心理的に安全な環境を作る

セルフリーダーシップを発揮するための健全で生産的なチーム環境づくりは、まず心理的安全性から始まります。心理的に安全な環境とは、チームメンバーが互いに率直に正直に話すことができ、仕事において不安や恐れを感じない環境です。

チームに心理的安全性の概念を取り入れるメリットは、これまで何度もお話ししてきましたが、それだけでなく、心理的安全性はセルフリーダーシップにも有効と言えます。チームの中で心理的安全性を感じることができれば、メンバーは自分自身と仕事をうまく管理できるようになり、より創造的で積極的な思考ができるようになるからです。

心理的安全性のもう一つの要素は、対立の管理です。これはアイデアややり方をめぐる対立を生産的な結果に結びつけ、職場における人間関係にまで対立が波及しないようにすることを意味します。

つまり、心理的安全性は対人関係の強化にも役立つうえ、より共感的な方法でチームメンバーと向き合い、手を差し伸べる方法をチームに教えてくれるということです。 

2. 振り返りを重視し、奨励する

セルフリーダーシップのもう一つの大きな側面は、リフレクション(内省)です。行動と決断を振り返ることは、成長と発展につながり、チームメンバーの自己管理方法についての健全な批判を促します。

したがって、チームは自分たちがどのように目標を達成したか、より良くするためにはどうしたら良いか、もっと内省するように努めるべきであるということです。これは、チーム全体で行うSWOTスタイル(強み、弱み、機会、脅威)についての話し合いでも、チームメンバー間の小さな対話の中ででも実践することができます。

また、反省を促すことは、チームメンバーの責任能力を高めることにもつながります。これはチームメンバーが罰せられるべきという意味ではありません。むしろ失敗から学び、その教訓を今後の業務にどう生かしていくかに重点を置くことが大切なのです。 

3. メンターシップとトレーニングを提供する

セルフリーダーシップを推進する上で、メンターやトレーニングは非常に有効な手段です。メンターシップとスキルトレーニングは、チームにおいて見落とされがちなものであり、その結果、不利益を被ってしまうということがあります。何かを学ぶには、自己管理能力が高く、目標に向かって努力することができる経験豊富なメンバーから指導を受けるのが一番です。

また、特定のスキルを向上させるためのトレーニングセッションを提供することで、チームメンバーが自分の能力に自信を持ち、仲間との人間関係を深める機会にもなります。

いずれにせよ、チームとして共に学ぶことは、チームメンバーが共に成長することの大切さを教えてくれます。そして、知識や経験を共有することで、チームメンバーは互いに助け合いながら、セルフリーダーシップに磨きをかけ、潜在能力を開花させることができるのです。

4. 共通の目標について話し合う 

目標設定もまた、セルフリーダーシップの大きな要素です。自分で目標を立て、その達成に向けて努力することは、リーダーだけに許されることではありません。しかしこれを成功させるには、ある程度の自己管理、自己規制が必要であり、内なるモチベーションが求められます。

ですから、チームでの目標設定は、チームメンバーが個々に目標設定を考えるきっかけにもなるのです。チームの将来や、どんな新しいプロジェクトを成し遂げたいかを話し合う包括的なミーティングを行えば、他のチームメンバーもそれに乗っかって、自分に何ができるかをより積極的に考えるようになるでしょう。

  ここでも強調したいのは、大切なのはみんなで目標を共有することであるという点です。そうすることで、同じようなビジョンや目的を持った、共通のチームスピリットが生まれます。それによってチームの一体感が高まるだけでなく、セルフリーダーシップや、チームをビジョンに向かわせようとする新しいリーダーを育てることにも繋がるのです。

5. チームビルディングを通じて、人間関係を構築し、既成概念にとらわれない思考をする。

最後に、チームにおいてセルフリーダーシップを促進する方法として、チームビルディングもご紹介しておきます。チームビルディングは、チームメンバー間の対人関係を構築し、また、チームを慣れない新しい状況に置くことで、精神的にもクリエイティブに挑戦させることができます。

セルフリーダーシップは、内向きであると同時に前向きな概念です。自分自身のリーダーとなるためには、自分自身を知ると同時に、外の世界との関係を知り、それを変えるためにどのように動けばよいかを知る必要があります。

チームビルディングも同様に、個人の能力とチーム全体が試されるものです。チームビルディングでは、チームメンバーが自分のエネルギーと才能を、他のメンバーと組み合わせて発揮することが求められます。

またチームビルディングは、チームメンバーにクリエイティブになることを求めます。課題において、チームは慣れない状況下で、見慣れない問題に対する解決策を考えなければなりません。こういった環境は、新しいアイデアを取り込んで斬新な考え方を呼び起こすような、心のストレッチと拡張を必要とします。

最後に

セルフリーダーシップは、リーダーシップと私たちの個人的な生活について考えるための有効な方法です。しかしそれだけでなく、チームにもセルフリーダーシップを推進することで、メンバーの成長も促す必要があります。以上のことから、チーム環境や対人関係についての考え方が、チームメンバーの自分に対する見方や仕事の管理、クリエイティビティの開発、そして未来のリーダーとなるための方法に影響を与えるということがわかるでしょう。