感情的知性を向上させる、7つの有益な方法

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前回のブログ記事で、「感情的知性」はすべてのチームが学ぶべき重要な新概念であるとご紹介しました。感情的知性は、成功、生産性、そして全体的な幸福に関して、自分自身と他者の両方の感情を理解することの重要性を強調するものです。

もちろんそれは素晴らしいことではありますが、もし自分の感情的知性を高めたいと思った場合、どうしたらいいのでしょうか?あるいは、自分の周りにいる人たち(家族や同僚など)の感情的知性が不足していると感じたら、どのように改善に導けばよいのでしょうか。当然ながら「もっと感情に敏感になりましょう!」と言うほど簡単ではありません。

また、気持ちや感情に関して、人は傷つきやすく、敏感な部分があります。感情をもっと意識する必要があると認識することは、他人はもちろん、自分自身に対しても、勇気と忍耐と理解を必要とするものです。

しかし、人間の感情やその反応は無限にあるように見えても、私たちの誰もが日常生活(家庭でも職場でも)で感情的知性を向上させるために実践できる、いくつかのステップも存在します。

復習:感情的知性を構成する要素 

まず、感情的知性を構成する4つの主要な要素について簡単におさらいしておきましょう。

  1. 自己認識:自分自身の感情や反応を理解する能力
  2. セルフマネジメント:自分自身の感情をコントロールし、健康的で生産的な目的のために活用する能力
  3. 社会的認識:周囲の人の感情を読み取り、理解し、共感する能力
  4. リレーションシップ・マネジメント:感情をコントロールして人間関係を円滑にし、チームをまとめる能力

ここでも、感情的知性がいかに自分自身から始まるかに気づくことが重要です。自分の感情に気づくことができれば、それをコントロールすることができます。そして、自己をコントロールできるようになれば、他人をよりよく理解し、人間関係に良い影響を与えることができるようになるのです。

感情的知性を高めるためのステップ

さて、感情的知性がどのように機能し、自分の感情だけでなく他人の感情をも理解するのかについて少し復習したところで、感情的知性を高めるための方法をいくつかピックアップしましょう。

その前に、感情的知性の主な動作は、「気づき」と「管理」であることを覚えておいてください。どのような感情や反応が起きているのかを意識し、それをコントロールしたり利用したりする方法を見つけることが目的です。つまり、以下のリストにあるすべてのことは、この2つ(気づきと管理)の包括的な行動から生まれているのです。

1. 観察する 

より意識的になるための鍵は、自分の内側と周囲で起こっていることを観察することです。観察すればするほど、他の方法では気づかなかったような細部や小さなことに気づくことができるでしょう。「観察」は多くの瞑想法の基礎にもなっていることです。瞑想法は、自分の体や心を可能な限り中立的または無関心な状態で「観察」できるようにすることを目的にしています。

このように観察することで、何が起こっているのかを自覚することができるようになります。感情的知性を向上させるために重要なのは、まるで自分を上から見ているように、様々な状況における自分の感情や反応を観察することなのです。同様に、他の人がどのように感情を表すのかを観察する練習をすると、その人が何を経験しているかをより意識できるようになり、(一般的に)どうすればより共感できるようになるかがわかります。

2. 自分の反応を意識する

感情的知性に関して注意を払うべき、最もわかりやすく中心的なものの1つは、あることが起こったり、人があることを言ったりした時に、自分がどのように感じるか、という反応です。人生で予想外のことが起こった時、あなたはどのように感じますか?失望したときや嫌なことがあった時は、どのように反応しますか?誰かに批判された時はどうでしょう?

自身の反応に注目することで、感情の基盤について多くのことを知ることができます。過剰に反応している時は、何かに悩んでいる、あるいは何かがおかしいということが分かるでしょう。一方、問題を無視したり、まったく反応しない場合は、無気力になりつつある、あるいは何かに落ち込んで自分の感情への関心を失っている可能性を示しています。

私たちの反応は、他者との関わり方や、社会的な場面で自分がどのような人間であるかを示しています。したがって、反応を理解することは、私たちがどのように感情的知性を向上させることができるかを見るための鍵となるのです。

3.  自分の行動を意識する

もう一つ注意すべきは、自分の行動、特にそれが他の人にどのような影響を与えているかということです。他人の感情とその原因を理解することは、感情的知性の社会的認識の側面でもあります。

しかし、私たちの日常は忙しく、1日に数えきれないような出来事が起こりうるため、自分の行動が人にどのような影響を与えているかを本当の意味では観察していないことが多々あります。私たちは単純に急いでいたり、早急に対応しなければならない書類や上司の指示に対応することが求められていたりするので、相手が感情を持っていて、自分のしていることすべてに反応していることを理解する時間がないのです。

自分の行動が相手の感情にどのような影響を与えているかを知ることで、自分の感情的知性を高め、人間関係のマネジメントを上手に行うことができるようになります。   

2.  聞く

観察することの裏側には、聞くことがあります。聞くことで、必要な情報を吸収し、目の前や自分の中にあることに集中することができるようになるのです。相手の本当の気持ちはわからないもの。だからこそ、聞くことでより深く理解することができます。また、話を聞くことは、単に話をするよりも、より感情的なレベルで相手と繋がることができます。

同様に、自分自身の声に耳を傾けることも、感情的知性を高めることに繋がります。私たちは皆、自分の本当の気持ちを表現する内なる声を持っているものです。しかし、私たちは時に、この声をかき消したり、完全に無視したり、埋もれさせたりしてしまうことがあります。自分自身と自分の感情に本当の意味で耳を傾けることは、自分の感情とその働きを理解するための最も基本的な部分です。  

3. 現在進行形

観察することと聞くことの両方が、「現在進行形のもの」であり、感情的知性を向上させる重要なスキルとして機能します。「現在進行形」とは、過去や未来のことを考えたり、他の出来事に気を取られることなく、今この瞬間と状況に集中していることを意味します。

「現在進行形」についてより意識的に考えるための方法として、自分が「現在進行形」の意識を持っていない時間帯や、何に気を取られがちかについて考えてみてください。私たちはしばしば、困難な状況に陥ったり、激しい感情を感じたりすると、他のことを考えたり、(たいてい携帯電話で)気を紛らわせたりする傾向があります。次にこのような気持ちになった時は、気をそらしたり、過去や未来のことを考えたりせず、たとえ数分間でも、自分が何を感じているか、なぜそうなったかに集中するようにしてみてください。

 さらに、「現在進行形」は自分自身のことだけでなく、他の人と一緒に居る時も重要なものです。誰かと一緒に居る時は、携帯電話を見たり、他の心配事を考えたりせず、相手との時間を大切にしましょう。相手の話に耳を傾け、注意を集中させることで、より良い人間関係を築くことができます。

6. 内省と自己評価

何事も向上心を持って取り組むには、内省が欠かせません。内省とは、何か新しいことをしたり学んだりした時に、その教訓を真に吸収することを意味します。しかし、感情的知性の場合、内省はさらに重要です。なぜなら内省は、自分の感情や反応についての観察に関して、本当によく考えることができる唯一の方法だからです。

誰かと話す、瞑想する、日記を書く、文章を書く、絵を描く、その他の創造的な趣味など、内省には様々な形があります。創造的な探求は、あなたの観察力と感情を新しいものを作ることに向けるので、内省にはとても良い方法なのです。

自分自身の感情を理解し、成長し続けるためには、どのような形であろうとも内省は必要不可欠だということです。 

7. 責任を持つ

もうひとつ、感情的知性を向上させる最後の方法としてご紹介するのは、自分の感情、行動、反応に責任を持つということです。責任を持つということは、自分自身をコントロールし、心の奥底にあるありのままの自分を受け入れるということです。

また、責任を持つことは、他人との関係にも影響します。自分の行動とそれが相手に与える影響を理解することで、より大きな信頼を築き、より強い人間関係を育むことができるのです。

最後に

感情的知性を向上させる方法をご紹介した今回のこのリストは、もちろん完全なものではなく、今後追加を検討するような、さらに役立つものがもっとたくさんあるはずです。しかし、今回のリストに載っているものは全て、感情的知性の主要な側面とその中心的な行動である「気づき」と「管理」に最も基づいたものです。

チームビルディングは、チームメンバーが互いに充実した時間を過ごし、気が散ることなく同じ瞬間に一緒に居ることに本当の意味で集中できるようにするためのものです。今後数週間かけて、チームにおける感情的知性についても具体的にお話ししていきますが、今のところは頭の片隅に置いておいてください。