インバイトジャパンの「スーツケース・ミステリー」in 沖縄:リゾートでのチームビルディングを実現

先週の金曜日、チームは沖縄に向かい、240名の方を対象にスーツケース・ミステリーのイベントを開催しました。イベントは様々な困難を乗り越えて、大成功を収めました。そこで今回は、その時の様子と、私たちのチームビルディング企画力が全く新しい時代に突入したことを示す理由について、少しご紹介したいと思います。

沖縄・那覇近郊の高級リゾートを思い浮かべてください。ロビーの広い窓からは外が見え、太陽と海の潮の香りのする風にヤシの木が無造作に揺れているのが見える。ターコイズブルーの波が、黄金色の砂浜にリズミカルに打ち寄せる。大きなプールは、雲ひとつない澄み切った紺碧の空の下で、きらきらと手招きしている。

典型的な…と言われるかもしれません。しかし、その巨大なイベント会場に一歩足を踏み入れると、日頃目にすることのない光景が広がっているのです。40のテーブルが整然と並び、その周りに5〜6人のチームが座っています。そして、その全員が目の前にある「インディ・ジョーンズ」の映画に出てくるような古いスーツケースに集中している。

そしてイベントが始まると、色とりどりのリボンの束や奇妙なマークが描かれた靴べら、地図、アンティーク風の小さな箱など、テーブルの上にはさまざまなアイテムが次々と飛び出します。そんなアイテムを観察したり、手に取って調べたりしながら、メンバーは皆、身を寄せ合い、興奮気味に生き生きと話をするのです。

そして突然、大きな音とともに鮮やかなテープがはじけました。会場の一角から上がる歓喜の声。何が起きた?と、会場全体の誰もが振り返り、状況を確認します。そう、それはわずか30分ほどで、あるチームが全てのパズルを解いて優勝した合図だったのです。

スーツケース・ミステリー in 沖縄

これは先週の金曜日に開催された最新のイベントの様子です。約240名の方にご参加いただき、最大級のイベントの一つとなりました。この数字は、屋内イベントであることと、インバイトジャパンの派遣型パズルゲーム「スーツケース・ミステリー:クラシック」であることを考慮すると、特に重要です。

300名を超える大規模なイベントはこれまでも何度も実施してきましたが、その殆どはスペースが広く、パズルキットの製作が容易な、屋外での街歩き謎解きでした。

しかし、スーツケース・ミステリーは室内アクティビティです。パズルキットとなるスーツケースは1つ1つが自己完結型となっており、不思議なアイテムや記号、カードなどのパズルと課題がぎっしり詰まっており、プレイヤーは60分かけてクリアする方法を考えていきます。このアクティビティは日本全国に輸送できるように設計されていますが、通常は一度に10〜30名(2〜6個)程度の規模でのご依頼が最も多いため、手間も時間も掛かるキットの点検・準備、そして開催場所への郵送にも無理なく対応することが可能です。

ということは、240名分のゲームキット(スーツケース40個)を作り、それを沖縄へ輸送するのが大変な作業になることは、火を見るより明らかでした。

事の始まり

では、なぜここに至ったのか。いつものように、さまざまな状況や力が組み合わさって、この偉業を成し遂げることができたのは間違いありませんが、折角なので、少し経緯をご紹介しましょう。少し前に、ある大手コンサルティング会社(残念ながらクライアントのお名前は明かせません)から、沖縄でのオフサイト・リトリートで行うチームビルディングのアクティビティが欲しいというご連絡をいただきました。

そのクライアントは、過去数年間、新型コロナウイルス感染症拡大により、定期的なリトリートを実施できていないということでした。そこで、少し贅沢をしようということになったのです。幸いなことに、私たちオンバイトジャパンには、リモートワークに移行した後、沖縄に移住したクリエイティブ・ディレクターのDennisがチームメンバーに居ました

沖縄にメンバーがいることで、イベントを成功させる自信がつきました。運命のいたずらとでも言うのでしょうか、私たちだけでなく多くの人を苦しめてきた感染症が、私たちを沖縄に連れてきてくれることになったのです。

スーツケースの追加制作

ただ、その数のスーツケースをどうやって作るか、どうやって送るかが大きな課題であることは変わりません。タイムスケジュールもタイトで、期日までに沖縄に届くようにするには、私たちに与えられた時間は非常に限られていました。

そんな中、メンバーのYukiとKazuは新しいスーツケースの製造と輸送手段の確立をするために、飛躍的なステップアップを求められ、見事に成し遂げました。彼らは必要な物資の詳細なリストを作成し、必要に応じてメンバーをラボ(インバイトジャパンのオフィス)に集めて、素材の印刷やラミネート加工、アイテムの制作、セッティングを的確に指示し、チームを引っ張ってくれました。 彼らの指導と行動力、そしてメンバーみんなの努力によって、40チーム分のスーツケースを作ることができたのです。

発送が滞りなく行えたことも、大きな自信となりました。さすがに30kgの箱を10個も発送するのは大変な作業でしたが、それでも規定の重量に収まり、予想以上に早く届けることができました。さぁ、あとは自分たちが行くだけです。

イベント当日

イベント当日のファシリテーターは、実はクライアントからは4名しか依頼されていませんでした。しかし、私たちはイベントを成功させ、参加者の皆さんに満足して帰っていただくためには、自費でも追加人数を派遣したいと考えていました。このようなイベントをさまざまな規模で何年も行ってきた経験から、イベントを円滑に進めるために何が必要かを知っているからです。

結局、ファシリテーターは8名(沖縄在住の1名と、東京から7名)になりましたが、これは結果的に賢明な判断であったと確信しています。十分なスタッフを派遣することで、必要なときにチームを助け、写真を撮り、スーツケースを手際よく設置・回収することができました。

ファシリテーターのうち4人は、朝7時半に会場に行き、お客様との打ち合わせや最終決定を行い、イベントの準備をしました。他のファシリテーターは8時15分頃に到着。完全に裏話ですが、イベント開始前から、私たちはあらゆる面でチームワークを発揮していました。実際の会場レイアウトや雰囲気を見て、大勢の参加者をどう扱うべきかをさらに話し合い、スーツケースをよりスムーズに各テーブルに設置するための計画をより具体的にし、当初の計画の一部を変更するなど、全般的に柔軟な対応をすることができたと感じています。

アクティビティの流れ

Dennisはこのアクティビティと参加者がこれから体験することについて、新しくデザインしたスライドショーを使って、まるでテーマパークに居るかのような心躍るスピーチをし、舞台を整えました。加えてアンティークなスーツケースが40台ものテーブルに置かれている光景は、人々の好奇心をくすぐるには十分と言えるでしょう。ゲームが始まる前から、参加者は明らかに既に夢中になっていました。

タイマーが動き出すと、いよいよスタートです。各チーム、スーツケースを手に取り、ヒントを探し始めます。参加者は皆非常に賢く、多くのチームが最初の2、3個のパズルを驚異的なスピードでクリアしてしまいました。

ファシリテーターが歩き回ってチームの様子を確認し、必要に応じてサポートをしていきました。万全の準備をしてきた自信はありましたが、このような規模では、鍵やコードを紛失したり、アイテムが壊れたりなど、いつ何が起こるか分かりません。そのため、私たちは全員出番があるものと思い、十分な準備をしてきました。そのため、問題が発生しても(不具合で鍵が開かず、ドライバーを使う羽目になった時など)、ゲームプレイ全体に影響を及ぼすことはありませんでした。

30分ほど経つと、ゲームをクリアするチームが出始めました。他のチームも、ライバルがクラッカーを鳴らして喜ぶ姿を見て、ますますやる気が出てくるため、時間が経つにつれ、歓声の大きさも興奮の度合いも高まります。ファシリテーターは会場内を駆け回ってチームをサポートし、プレイの様子やゴールしたチームを写真に収め続けました。

1時間後、すべてが終わりました。ほとんどのチームがゲームを終え、心地良い疲れを感じながらも達成感を味わっていたことが、表情から伝わります。優勝チームが発表され、上位の各チームのメンバーがスピーチをする場面もありました。

順位付けのための新システムの導入

今回のイベントでは、まったく新しいオンラインでのランキングシステムを導入しました。先ほどもお伝えした通り、通常はそれほどチーム数が多くないので、ファシリテーターはどのチームがいつクリアしたかはわかりますし、常にどこで何が起こっているのかを把握できるようになっています。

しかし、今回はファシリテーターが全チームの進行状況とその終了時刻を確実に把握する術がありませんでした。しかも、上位3チームには特別な賞品を与えたいというクライアントの強い意向があったため、正確な順位を把握することは必須事項だったのです。

企画会議で議論した結果、オンラインで順位を把握できるシステムを作るのが一番良いということになりました。クリア間近のチームにQRコード付きのカードを渡し、専用サイトにアクセスできるようにします。そこに最後のキーワードを入力すると、自動的にクリアタイムが記録される仕組みです。

開発者のJetの尽力によりこのシステムは完璧に機能し、このスーツケース・ミステリーが次のレベルに進んだとさえ思わせてくれました。それだけでなく、インバイトジャパンのあらゆるアクティビティに、今後もっとテクノロジーを活用できるのではないかという可能性を感じさせてくれたのです。

閉会 

優勝者とイベント主催者のスピーチの後は、荷造りの時間です。スーツケースに入ったものは、また大きな梱包材に包まれて帰路に着きました。(ほとんどは東京へ向かいましたが、一部は今週の別のイベントのために大阪に飛んでいます。)

そんなイベント終了直後のタイミングで、クライアントから非常に好意的なフィードバックを頂くことができました。イベントの主催者の「みんなとても楽しんでくれました!」という言葉と表情からとても満足していることが伝わってきた瞬間は忘れられません。イベントはほぼ完璧に進行し、私たちの大きな課題と考えていた問題も発生しなかったことも大きな収穫です。

また、参加者からは「本当に楽しかった」「興奮した」という声が寄せられました。その瞬間は本当に嬉しかったですね。苦悩と重圧と努力の甲斐がありました。お客様に喜んでいただくことが、私たちの一番の目標です。

今回の学び

当然ながら、このような大きなイベントの後は自分たちの成功とチームワークを祝う必要があります。(私たちだけでなく、チームにとってこれは常に重要なことです)。そこで、私たちはローカルな沖縄料理の居酒屋に出かけて、お酒と料理を楽しみました。また、イベントでの出来事を話したり、今回の教訓や気付きについて少し考える時間も取りました。

全員の意見として共通していたのは、私たちが会社としてどれだけ成長したかということです。このようなイベントを成功させることは私たちが長い間掲げてきた目標の一つでしたが、正直こんなに早く実現するとは思っていませんでした。しかし、私たちはやるべきことをやり、実際に成し遂げたのです。新しいスーツケースを作り、何百kmも飛び、当日のディテールを変更して、イベントを成功に導きました。

そして、自分たちのチームワークの良さにも気付かされました。チームビルディングの会社が言うのも変ですが、やはり大きなチャレンジをすることで、自分たちがどんなチームなのか、自分たちの強みはどこにあるのかが見えてくるものです。

私たちは小さなチームで、ほとんどの時間をリモートで作業しています。しかしそれでも、私たちは互いに協調し、協力し合うことで力を発揮します。互いに信頼し合い、力を合わせれば、想像以上のことができるのです。そして、このイベントは私たちに、できることはまだたくさんあることを気付かせてくれました。

未来は間違いなく明るい。このようなイベントは日本中どこでもできますし、今回はその大きな証明となりました。私たちはどんな規模のグループにも対応し、世界中の参加者を受け入れることができる強いチームです。そして、さらに次のチャレンジに進む準備もできています。

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