先日は大人気の派遣型チームビルディングアクティビティ「スーツケース・ミステリー2」の実施の様子をレポートしましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。11月も終わりに近付き、忘年会や新年会用のアクティビティを探している企業と合わせて、リモートからオフィス勤務に戻るにあたって、充実したチームビルディングアクティビティを探している企業も増えてきたように感じます。そんな中、最近非常にお問合せとご予約が増加しているのが、スーツケース・ミステリーシリーズにワークショップを組み合わせた、約3時間のプランです。「楽しかった!」だけで終わらないよう、チームワークやチームビルディングに関する学びと理解をより深めて実践的に身に付けることができる充実の内容で、学生さんから企業の管理職クラスの方まで幅広くご利用いただいています。
つい先週もこの3時間のコースをとある企業で実施してきましたので、今回はその様子と、3時間のプランの内容の詳細をお届けします。ご検討中の方は是非参考にしてみてください。
下準備としての座学:チームとは何か?を考える
今回の会場はホテルの宴会場。午前中から研修を行っているところに、ランチ後の3時間お邪魔しました。まずは簡単に、弊社代表の山田による「チームとは何か」といった内容の座学からスタートです。スライドを交えながら、チームワークとは何か、なぜチームを意識しければならないのかといったことを15分程度お話しし、少しだけ意識を向上させた状態でアクティビティに取り組んでいただくための下準備をしてきます。難しく考える必要はありませんが、これから行うアクティビティをより実りあるものにしていただくための大切な時間です。
スーツケース・ミステリー:心理的安全な環境を体感する
そしていよいよスーツケース・ミステリー!今回は7名様だったので2チームに分かれての実施です。1つ目のパズルから盛り上がりを見せ、「まだそれ解けてないの!?」「簡単だったよ!」と、大人同士が業務や立場を忘れて競争心を剥き出しにしながらも、笑顔で盛り上がれるのがこのアクティビティの醍醐味。誰もが座ることさえも忘れて熱中し、安心して意見をぶつけ合い、失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返すという練習をカジュアルに体験していただきます。
事前にご用意くださっていたBGMも、「シリアスになりすぎないように楽しみながら」という嬉しいお心遣いが感じられ、この良い雰囲気を作るのに一役買っていました。
ヒントは出しゃばりすぎない程度に随時的確にスタッフからお出しし、最終的には大接戦!最後のパズルは7人全員で取り組み、制限時間1時間をぴったり使い切って、大盛り上がりでフィニッシュしました。
アクティビティ中は両チームともかなり気付きが多く、活発な議論もしていたので、スタッフから出したヒントも最小限のみだったのですが、それでも「すごく助けてもらってしまった」「全然自力で解けなかった」と、かなり責任感が強いのがこのチームの特徴として出ていました。
Guessing box:コミュニケーションの曖昧さ、難しさ、重要性を学ぶ
少しの休憩を挟んで、次はGuessing Boxというアクティビティ。簡単に言えば、バラエティ番組の定番「箱の中身は何だろな?」です。しかしこれはチームビルディングのためのアクティビティ。箱の中身を当てるのは実際に箱に手を入れた人以外の参加者です。少し趣向を凝らしたルールで、コミュニケーションや伝達の難しさ、そこにある意外な障壁などを体感していただきます。
今後ご利用いただく方のために詳細は伏せますが、折角なので今回体験いただいた方の感想をご紹介します。
- 感じたものや思っていることをありのままに伝えること、「表現すること」の難しさを再認識した
- 情報を伝える側と受け取る側に認識の差がこんなにあるのか…と驚いた
- 同じ情報を受け取ったはずなのに、人によって頭に残る情報が大きく異なるので、テレワークやメール、電話やあるいは時間制限といった限られた環境下での情報共有の難しさ、危うさを実感した
- 先入観に縛られると予想が外れた時の軌道修正が難しいので、広い視野で情報を受け取り、どの段階でも柔軟に対応できるように状況判断していく必要があるのだと分かった
と、楽しいアクティビティを通して、実際の業務に繋がる多くの気づきを得ていただくことができたようです。
リバークロッシングゲーム:実践の重要性を学ぶ
さて、畳みかけるように次のアクティビティに移ります。スーツケース・ミステリーの時とは異なるチームに分れていただき(チーム分けは基本的に主催者の方に決めていただいていますので、先程と同じチームでも問題はありません)、それぞれのチーム内でみなさんにとある設定の人物になっていただきます。といっても演技が必要なわけではないのでご安心を!それぞれの登場人物には相性があり、条件を満たさないと一緒には居られない設定です。チームメンバー(登場人物)全員が無事に川の対岸に渡るには、ボートは何往復する必要がある?というのを考えて実践するアクティビティに挑戦します。
今回は各チームにホワイトボードが用意してあったので(ノートでも代用できます)、それぞれ部屋の端に分かれて会議が始まります。書き出される各々の思考方法や図解に違いが見られるのもこのゲームの面白い所。方法を話し合い、答えが出たと思ったらスタッフに声を掛けていただき、答え合わせが始まります。ホワイトボード上で練りに練って、納得した上で身体を動かして実践してもらうと、何故か最初の1ステップで「あれ!?もうだめだ!」と気付き、みなさん一様に驚くことに。「何で誰も気付かなかった?」「どこで見落とした?」と再度話し合いに戻り、トライアンドエラーを繰り返します。そのうち「ホワイトボードの上では埒が明かない!」と頭を切り替え、身体を動かしながら考え直してみると…あら不思議!すんなりと解けていき、みなさんスッキリした顔で終了となりました。
ここでも素敵な感想を頂けたので、ご紹介しておきましょう。
- 頭で考える→図で可視化する→実際に動かしてみるというそれぞれの過程で初めて気付くことがあったので、物の見方を変えることや、試行錯誤、実践の重要性を実感した
- 全体を見ているつもりだったのに、実際は物事の一方しか見えていなくて、もう一方のことがおざなりになることがあり、これが実際の業務であったとしたら恐ろしい
- 「急がば回れ」は実際にあるのだなと思った
- 「自分の中の正解が、人からの指摘で一瞬で崩れ去る」ということが今の短時間で多発していて、日常でも同じようなことは沢山起きているのだろうと気付いた
- 違う視点を得られるので「みんなでやってみた方が解決が早いことがある」と知った
- 変えられないルールに当たった時の対応法を考える(そこにあるものは本当に絶対に動かない壁か?ルールの中の限界を考え直せないか?など)良いきっかけになった
これ以外にも沢山の意見が出ており、最後には「今の話し合い全部録画しておけば良かった!」というお言葉まで頂けたほど、私たちも勉強になるような活発なディスカッションを繰り広げていらっしゃったのが嬉しく、そして印象的でした。
チームペン:チームワークの総仕上げ!
ここまで約2時間半。普段使わない部分の頭の体操を繰り返して流石に疲れが出てきているので、主催者の方と話し合ってこまめに休憩を挟みます。そして次がいよいよ最後のアクティビティです。今回の参加者の皆さんは、恐らくもともとコミュニケーションはとても良く取れていたのだとは思いますが、ここまで来ると発言にも良い意味で遠慮がなくなってくるので、がやがやと賑やかで和やかな雰囲気になってきます。
最後はチームペン。ある特殊な形をしたペンで、参加者の方全員で力を合わせてとある文字を色紙に書いていただきます。これだけ聞くと大したことはないように思われるかもしれませんが、実はこの日に学び、体験していただいたことを総復習する良い機会なのです。
「こっちから見ると良さそうだけど、そっちはどう?」「一回こういう練習をしてみない?」「こちらはキツいです!〇〇さん!頑張って!」と、会場を広く使いながら頭と体とコミュニケーション能力を総動員して、チームワークを発揮していただきます。
お疲れさまでした!:労いも忘れずに
はい!あっという間の3時間は以上で終了です。みなさん心地よい疲労感と達成感に包まれて、晴れやかな笑顔を見せてくださっていました。事前にこの疲れを想定して、「スイーツタイム」を設定していらっしゃったのは主催者の方の非常にナイスな判断だったと思います。是非3時間頑張り続けた参加者のみなさんを労う何かをご用意いただければ、今終わったばかりの共通の体験を語り合って、より良い思い出と経験として心に刻まれることでしょう。これからの時期は、ケータリングを用意してそのまま忘年会や新年会に突入!というのも楽しそうですね。
今回はスタート前の座学と4種類のアクティビティをご紹介しましたが、イベントの目的によってアクティビティの内容や時間配分が変更になる場合があります。「アイスブレイクや自己紹介から始めたい」「こんな部分を強化したいが良いアクティビティはあるか」「振り返りのワークを充実させたいのだが可能か」「休憩時間を十分に取りたい」といったご要望や詳細についてはお気軽にご相談ください。
インバイトジャパンではチームビルディング向けに、出張型アクティビティ「スーツケース・ミステリー」シリーズの他にも、オンライン型アクティビティ「Tabitantei」「シークレット・エージェント(12月上旬リリース予定)」や、屋外街歩き型アクティビティ「Nazotabi」「Hidden Secret Journey」なども豊富にご用意しております。是非年末年始のイベントのご参考にしてみてください。