モチベーションのためのチームビルディングアクティビティ:チームスピリットを高める10のアイデア

どのチームにも、モチベーションが下がる時期があるもの。これはごく自然なことで、モチベーションには波があるのが普通です。常にモチベーションを維持し続けるのは大変なことであり、単純に膨大なエネルギーが必要とされます。

しかし、モチベーションを高めるアクティビティやチームビルディングのアクティビティを定期的に行えば、その低迷期を最小限に抑えることができます。こういったアクティビティは、チームが忙しい時期や困難な時期を乗り切るために迅速な回復を必要としている場合や、長期的なモチベーションとチームの成長を目標とした戦略を実施したい場合に特に有効です。

以下では、モチベーションとチームスピリットの基本を確認し、それらをさらに高めるためのアイデアをご紹介します。これらのアイデアには、具体的なアクティビティのアイデアだけでなく、チームの構造をより「やる気」に満ちたものにするために実施できる、より長期的なプログラムも含まれていますので、参考にしてみてください。

チームスピリットの高め方:モチベーターを特定する

今、チームにはこれまで以上のモチベーションを必要としています。ハイブリッドチームやチームの団結力については、以前にもここでいろいろとお話ししましたが、リモートワークやハイブリッドワークへの移行がチームにどれほどの影響を及ぼしているかは、今一度強調しておきたいところです。

ハイブリッドでのモチベーションに関するブログ記事の中で、リモート環境やハイブリッド環境に切り替えることで影響を受ける3つの主要な「モチベーター」(人のやる気を引き出すもの、動機)について説明しました。どのようなアクティビティやプログラムがこれらのモチベーターに触れることができるか(つまり、モチベーションを高めることができるか)を考えるのに役立つと思うので、ここでも確認しておきましょう。

3つのモチーベーターとは、

  • 遊び」…これは仕事から得る「喜び」であり、多くは他の人々と問題を一緒に解決することから得られるものです。同僚とお喋りをしたり、気軽に交流することで得られる喜びという場合もあります。あるいは、難しい問題をブレインストーミングで解決した時に得られる喜びかもしれません。自分のアイデアを創造し、自由に走らせることができる空間も、その一部です。
  • 目的」…これはあなたが会社にどのように(目に見える)影響を与えているか、また、あなたの仕事についてどのようなフィードバックを得られているかに関係したものです。また、仕事に「意味」を見出したり、チームの他のメンバーから評価さることもこの項目に該当します。
  • 可能性」…会社での将来のチャンスや、継続的な開発・訓練についてどのように考えているかということです。内定者(新入社員)研修に関するブログでは、潜在能力を伝え、チーム内で開発のための共有ビジョンを作ることの重要性について議論しました(若いチームメンバーは、特にメンタリングやスキル開発研修に意欲を示します)。しかし実際には、年齢や経験に関わらず、すべてのチームメンバーはさらなるメンタリングやトレーニングの機会から多くの恩恵を受けることができるようにすべきなのです。

既に最近、これらのモチベーションが低下していることが見て取れるというチームや企業も多いことでしょう。もちろん企業にとっては、ワークモードの転換とこれらのモチベーション要因への対応を同時に行うことは難しいことです。しかし、モチベーションの低下による生産性の落ち込みや燃え尽き症候群を未然に防ぐためには、仕事のペースが落ち着いてきた今、これらのモチベーションを素直に見直すことが非常に重要なのです。

次のセクションでは、この3つのモチベーター(動機)が、私たちが提供するアイデアにどのように反映されているかを見ていきたいと思います。

チーム開発のためのアイデア 

まず、チームの育成とトレーニングを通常のスケジュールに組み込む方法について説明します。これらは「目的」や「可能性」の側面が強いと思われるかもしれませんが、チームメンバーが創造的に考え、お互いにブレーンストーミングをするような場合は特に、「遊び」を伴うことがあります。

1. 目標設定のためのディスカッション

チームビルディングにおいて、チームと一緒に目標を話し合うことは非常に重要なことです。チームの方向性に関心を持ち、自分もその発展のために何らかの役割を担っているという実感を持つことで、メンバーのモチベーションを高めることができます。

目標設定にもいろいろなやり方があります。むしろ、チームメンバーがさまざまな方法で自分を表現し、楽しめるようにするために、ここではクリエイティブにするのがよいでしょう。 

  • 議論を円滑に進めるために、まず小グループに分ける。
  • SWOT(強み/ strengths、弱み/ weaknesses、機会/ opportunities、脅威/ threats)チャートを使用する。
  • あるいは付箋を使う(チームメンバーに様々なトピックに関するアイデアやワードを付箋に書いてもらい、ホワイトボードに貼り付ける)。
  • 創造性を発揮させる方法として、絵や図を描いたり、身振り手振りで表現するように促すのもおすすめ。。

2. チームビルディング・ワークショップ

チームビルディング・ワークショップは、特定の時間と空間をチームビルディングのために捧げ、チームビルディングについて学ぶものです。一緒に学ぶことで、全員が同じ方向を向くことができ、チームのモチベーションアップに繋がります。

社内でワークショップを企画し、決められた時間にアクティビティを行い、チームを強化する方法について学ぶだけで良いのです。もちろん、専門家に依頼することを選択肢に入れても良いでしょう。

ちなみにインバイトジャパンでは現在、以下のようなテーマに基づいたチームビルディング・ワークショップを多数開催しています。

  • チームの役割(ベルビン・チーム・ロールモデル)
  • 心理的安全性
  • アンガーマネジメント
  • インプロヴィゼーション(即興)と創造力

3. メンタリング

今、特に新入社員や若手社員にとっては、メンターが非常に重要です。調査によると、近年、平均してメンタリングは減少しており、この状況はリモートワークへのシフトが始まる前から続いています。

メンタリングが重要な理由は、チームメンバーが「自分の将来に投資されている」と感じられるからです。そうすれば、チームメンバーは過小評価されていると感じて退職を選択することなく、チームに残り、チームとともに成長したいと思うようになります。また、社員と経営陣、先輩と後輩の間に深い信頼関係を築くことができます。これは人間関係を強化するだけでなく、危機的状況に陥った時にチームをより強くするためにも有効です。

4. スキルトレーニング

チームビルディングと同時に、ビジネスや組織に関連した特定のスキルトレーニングに投資することで、全員が同じ考えを持つようになります。ハイブリッドチームやリモートチームの大きな問題の1つは、チームメンバーのスキルがよりバラバラになることです。 離れていることにより、チームメンバーの成長スピードに大きな差が出る可能性があるのです。

一緒にスキルトレーニングをすることで、チームの調和を取り戻すことができますし、(少なくとも)全員がどのような状態にあるのかを確認し、評価することができます。スキルトレーニングは特定のアプリや新しい技術的な機能、一般的なオンライン生産性に関連するものを使用することが可能です。新しいスキルを身につけることで、チームメンバーは「自分が評価されている」、「共に成長している」と感じることができ、どちらもチームスピリットを高めることに繋がります。

アクティビティとプログラム

このセクションでは、チームのモチベーションを高めるために役立つ、より具体的なアクティビティをご紹介します。ここでは一緒に楽しく過ごすことが第一の目的なので、「遊び」のモチベーターに傾いたものをピックアップしました。とは言え、これらのアクティビティの多くは、チームの目的や可能性について考えるきっかけを与えてくれることでしょう。 

5. アイスブレイカー

アイスブレーカーは会議の冒頭、昼休み、目標設定セッションの合間など、どこにでも取り入れることができる、チームビルディングのための短いエクササイズです。アイスブレーカーは雰囲気を明るくし、みんなが笑顔で話し、次に起こることに対してチームのモチベーションを上げるための良い方法であることは既にご存じという方も多いのではないでしょうか。

アイス ブレイクゲームは一般的に、「お互いのことをもっと知ろう」というものです。例えば、簡単にできるアイスブレーカーに「10の共通点」というものがあります。遊び方はシンプルで、まずチームを小さなグループ(できれば2人組)に分けます。そしてグループ内で、チームメンバーは10個の共通点を見つけなければならない、というものです。実際にやってみるとかなり意外な発見があるもので、非常に盛り上がります。

アイスブレーカーは、チームのテンションを上げるための最も簡単で手軽な投資と言えるでしょう。

6. チームランチまたは「チェックイン」

こちらも比較的簡単で、シンプルに実行することができます。チームメンバーに一緒にランチを食べてもらい、「チェックイン」してもらうだけです。チェックインとは、一人に時間を与え、今取り組んでいること、感じていること、読んだり見たりしたことなど、心に思っていることを口に出してもらうことです。一通り話し終わったら、他のメンバーはコメントや返答を伝え、次のメンバーに交代しましょう。

このエクササイズがモチベーションを高める理由は、「自分の声が聞いてもらえている」、「自分の考えや気持ちが大切にされている」と感じられるからです。また、チームメンバーが自分のチームのメンバーが今何を考えているのか、どのような状況なのかを確認するのにも非常に役立ちます。

特にランチタイムに行うことを今回おすすめした理由は、オンラインチームやハイブリッドチームの多くが、一緒にランチを食べることが少なくなっているからです。週に一度でも、チームメンバー同士でビデオランチやチャットセッションの日を設けることは、仲間意識や集団的なチームスピリットを築くのに一役買ってくれるでしょう。

7. チームトリビア

チーム対抗のトリビアゲームを開催すると、チームの雰囲気も盛り上がり、みんなのモチベーションも高まりやすくなります。チームに関するさまざまなクイズ、例えば今まで成し遂げたことや、共通の話題になったこと、あるいは個々のチームメンバーに関する面白い事実や内輪ネタなどをたくさん考えましょう(チームメンバーからクイズを提供してもらうこともできます)。そしてクイズをプレゼンテーション形式で発表し、チームメンバーの誰が一番多くのクイズに正しく答えられたかを競うのです。

これが非常に楽しいアクティビティであると同時に、チームのモチベーションを上げることに役立つ理由は、それがチームに関することだからです。身の回りの出来事やお互いについてのクイズに答えることは楽しいものであると同時に、今までにチームで共有してきた経験を楽しく振り返ることもできます。

8. 屋外街歩き謎解き

屋外での街歩き謎解きを活用すれば、チームで楽しみながら新しい街やエリアを探索することができます。インバイトジャパンの街歩き謎解き「Hidden Secrets Journey」シリーズは、名前の通り街歩きと謎解きを組み合わせたものであり、チームメンバーが協力してヒントを探し、それぞれのスキルを組み合わせて課題をクリアするアクティビティです。この種のゲームは、チーム内の人間関係の構築を助け、将来的な成功に向けたチームのモチベーション向上に素晴らしい効果を発揮します。

9. オンラインチームビルディング (Tabitantei、シークレットエージェント)

インバイトジャパンのオンラインチームビルディングゲームは、街歩き謎解きと同じような仕組みですが、すべてオンラインで行われます。独創的で面白いパズルを解くことによってチームのモチベーションが上がり、一緒に作業することによってチームスピリットが向上するという利点に変わりはありません。しかしすべてオンラインで完結するため、リモートで働くメンバーも参加できますし、全員が同じ場所に集まる交通手段や時間、費用を心配する必要もありません。

また、当社のオンラインゲームは「オンラインツールを使って楽しむことができる」という発見を促すものでもあるため、リモートチームやハイブリッドチームのモチベーションを高めるのに役立つものです。

10. スーツケース・ミステリー(派遣型ゲーム)

「スーツケース・ミステリー」もインバイトジャパンのパズル型チームビルディング・ゲームです。このシリーズの特徴は、すべての課題がスーツケースの中に入っていることであり、それによってオフィスや会議室など、どこでも遊べるということです。つまり、いつもの仕事のための空間でチームのモチベーションを高めるのに最適なゲームといえます。謎解きの課題として、スーツケースの中かはワクワクするような小道具や洗練されたオブジェがたくさん登場するので、チームのテンションが上がり、飽きることなく隠された謎を解き続けることができるでしょう。

スーツケース・ミステリーは、特に新入社員研修で最も人気のあるアクティビティのひとつです。このアクティビティでは、チームメンバーが協力し合い、アイデアを出し合い、奇抜なパズルを見て笑い合います。まさにチームスピリットを高めるのに最適なアクティビティです。

最後に 

チームのモチベーションを上げることは、チームビルディングの中でも特に重視すべきことであることはお分かりいただけたかと思います。チームメンバーが「大切にされている」と感じ、チームメンバー間の信頼があることを確実なものにしましょう。そしてこれは一回限りのアクティビティで達成できることではありません。意識的に、そして継続的に取り組むことが重要なのです。今回ご紹介したアイデアが、チームスピリットを高め、どんな危機にも対処できる、幸せで健康的なチームを作るための助けとなることを願っています。 

チームビルディング完全
ガイドブック

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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。