チームビルディングとタイムマネジメント:チームビルディングアクティビティで集中力、注意力、協調性を高める方法

以前も触れましたが、チームビルディングとタイムマネジメントは、多くの点で繋がっています。今回は、一度に1つのステップに集中することを学ぶことから、時間の制約の中で協力することまで、チームビルディングのアクティビティがタイムマネジメントのスキルを伸ばすのに非常に有効である理由をご紹介します。

今月はずっと、「チームにおける集中力、注意力、タイムマネジメント」についてお話ししてきました。仕事を円滑に進めるためのプロセス開発から、チームの目標達成をさらに推し進めるためのコラボレーションやアイデアの共有まで、チームメンバーの集中力を高めるには、いかにチームが中心であり重要であるかをご紹介してきました。

特に、タイムマネジメントや集中力をめぐる一般的な言説、つまり「それは個人が解決すべき問題である」という言説に対抗するために、主にチームに焦点を当ててきました。さらに、時間を管理し、モチベーションを高め、重要なことに集中するための最良の方法は、他の人と一緒に仕事をすること(一般的には、時には一人で仕事をする時間も重要です)であることを、私たちは示してきました。

このようなコミュニティ意識と、必要なときにサポートネットワークを利用できることが、長期的な目標達成の大きな助けとなります。それは個人だけでなく、チームそのものも同様です。異なる才能や経験を持つ人たちを組み合わせることができるという本来の力を発揮しているチームが、最も集中し、成功するのです。

このようなことからも、チームが重視すべきはタイムマネジメントではなく、より強固なチーム基盤の構築と、より協力的な環境の整備であることがわかります。タイムマネジメントとは、チームが集中し、モチベーションを高め、メンバーが自分の仕事と役割に自信を持てるようになったときに生まれるものなのです。

では、どうすればより良いチームを作ることができるのでしょうか。それはもちろん、チームビルディングです。そこでこのブログでは、チームビルディング、タイムマネジメント、チームの成功の間の因果関係をより明確にするために、より強いチームを積極的に作ることが、どのようにチームの集中力を高め、時間をより有効に使うことに貢献するのかについてお話したいと思います。

今回は一般的なチームビルディングについてお話しますが、Invite Japanで提供しているような、パズルを使ったチームビルディングの具体的な効果についても触れていきます。これから説明するように、パズルはチームの集中力とタイムマネジメントを向上させるという点で、さらなる効果を発揮しますので、ぜひ参考にしてみてください。

チームビルディングとタイムマネジメントの関連性

1. クリエイティブとディストラクション創造性と気晴らし 

前にも説明したように、集中力を高め、時間を効果的に管理するためには、実は「気晴らし」も重要な要素となります。特に、複雑な問題やタスクをこなしたり、創造的な思考をするために集中しているときには、リラックスしたりリフレッシュしたりする時間が必要なもの。これが確保できないことこそが「writer’s block(作家がぶつかる障壁)」やその他のクリエイティブな障壁の原因です。私たちの心は、長い間一生懸命考えた後には呼吸するスペースが必要とするもので、そうでなければ堂々巡りを続けることになるでしょう。

しかし、軽い精神的刺激や身体的運動を与える「創造的気晴らし(マインドフルネス)」と、エネルギーを吸い取られて以前より脳が死んでしまう「破壊的気晴らし」とでは、大きな違いがあります。「創造的気晴らし」の例としては、軽い書き物や落書き、散歩、皿洗い、パズルなどが挙げられます。後者の例としては、TwitterやInstagramなどのソーシャルメディア、ネットサーフィン、ニュースの見過ぎなどが該当します。

では、これらとチームビルディングとタイムマネジメントにはどのような関係があるのでしょうか。チームビルディングは、「創造的気晴らし」のための空間、つまり決められた時間内にたくさんの課題やアクティビティを提供するものであり、大きな違いは、チームの他のメンバーと共に行うことにあります。つまり、チーム全体が一緒に気晴らしをすることで、よりリフレッシュして新しいアイデアを生み出す準備ができ、仕事に戻ることができるのです。つまり、チームはより集中し、その結果、仕事を続けることができるようになることを意味します。

さらに、チームビルディング自体がチームメンバーと一緒に話したり考えたりするものなので、新しいアイデアが生まれ、広がっていく可能性はさらに高くなります。そして、新しいアイデアの開発は、チームのあらゆるタスクの中で最も困難で時間のかかる部分の一つであるため、チームビルディングはチームがこのアイデア創出のプロセスを加速させるのにも役立つと言えるのです。

2. プレッシャー下でのタイムマネジメント

チームビルディングとタイムマネジメントがより直接的に関連していると言う理由は、チームビルディングでは通常、チームが完了しなければならない課題に時間制限が課されるからです。この制限時間により、チームは自然にタイムマネジメントのスキルと、決められた時間内に問題を解決する能力を身につけることができるようになります。

インバイトジャパンの多くのアクティビティには制限時間が設けられており、通常1時間程度(街歩き謎解きなどの屋外アクティビティではそれ以上の場合もあります)。この時間内に、チームメンバーには一連のパズルの課題が与えられ、それを全員でクリアしなければなりません。そのため、チームは情報収集、問題解決、意思決定などを、時間に意識を向けた状態で行うことが求められます。

これはチームビルディングの楽しみの一つであり、同時にストレスの要素にもなっています。ここで重要なのが、こういったアクティビティは通常の仕事の不安やプレッシャーとは切り離された、リスクの少ない環境で行われていると言うことです。そのため、締め切りに間に合わない、顧客を失う、会社に影響を与えるような大きなミスをする、といった心配をすることなく、タイムマネジメントのスキルを試すことが可能となります。

チームビルディングの環境でタイムマネジメント能力を試すことで、チームはプレッシャーの中でどのように機能し、どのように決断し、時間が限られている中でどのように協力するかをより良く理解することができるのです。

3. 一歩一歩に集中する

上記の点とも関連しますが、チームビルディングとタイムマネジメントが密接に関係しているもう一つの点は、チームビルディングでは、一つひとつの課題に一歩ずつ取り組むことが重視される点です。このことは、時間をうまく管理することに大いに役立ちます。

Invite Japanが提供するようなパズルベースのチームビルディングのアクティビティでは、一度に多くの情報に直面し、その中から正しい行動を見つける必要があります。しかも、スキップすることはできません。最終的なゴールにたどり着くまでの順序が決まっているのです。

このように一歩一歩前進することに重点を置く中で、核となるのが「集中」と「フォーカス」です。集中すると、今やっている作業ほど重要でない他のことはすべて無視されます。とは言え、気が散ることは常にあるものですし、代わりにやることも常にあるでしょう。しかし、集中すること、つまり時間を有効に使うということは、今この瞬間に最も重要なことにフォーカスすることができるということなのです。

このように、チームビルディングはタイムマネジメントにおけるこの重要な要素をチームに認識させるのに役立ちます。なぜなら、チームは主な目標が何であるかを理解し、それに向かって努力し、最終的にこの目標に繋がる途中の各タスクに集中することを余儀なくされるからです。 

4. チームビルディングのプロセス

タイムマネジメントと集中力に関するもう一つの大きなポイントである「プロセスの重要性」のお話に移りましょう。これはチームビルディングとタイムマネジメントをさらに強く結びつける要素です。「プロセス」とは、思考や意思決定、行動を容易にすることで、メンバーの集中力を維持する方法であると、以前ご紹介しました。

チームビルディング、特にパズルを使ったチームビルディングには、あるプロセスが存在します。チームは課題を解決するための情報を収集する方法を考え、それぞれがどのように組み合わされるかを把握し、グループとして意思決定を行わなければなりません。このプロセスがわかれば、残りの課題をこなすのがとても楽になるでしょう。

しかし、このプロセスの本当の狙いは2つあります。1つは、制限時間内にすべての課題をクリアするという最終目標の達成です。もうひとつは、人間関係を築き、新しい思い出を作り、励まし合うなど、チームそのものを強くすることです。そして実は、この2つは繋がっています。チームワークの向上なくして、効果的なチャレンジの達成はありえないのです。

このように、チームビルディングは集中力とタイムマネジメントに関して、「プロセスが重要である」ことをチームに認識させるのに役立ちます。アイデア出しや問題解決、チーム全体の強化など、適切なプロセスを作ることが、より大きな問題に集中し、長期的な目標を達成するために重要なのです。

5. 協働作業と成功

チームビルディングとタイムマネジメントを結ぶ最後のポイントは、チームビルディングが協働作業(コラボレーション)を促進し、チームがより効果的に時間を使い、より容易に新しいアイデアを生み出すことを可能にするという点です。

チームビルディングの本質はコラボレーションです。 優れたチームビルディングは、課題をチームで完成させることに意味があるように設計されています。確かに、誰かが一人ですべてを行うことも可能かもしれませんが、非常に面倒で時間が掛かることでしょう。チームビルディングは、チームで協力し、スキルやアイデアを組み合わせることがより効果的であることを示してくれます。

コラボレーションができる環境では、チームメンバーはアイデアを共有するだけでなく、お互いに助け合い、モチベーションを高め、成功を後押しし合います。あるチームメンバーが忙しくしているときは、別のメンバーが手伝って仕事を早く終わらせることもあるでしょう。誰かが大変でできないことは、別のメンバーが補ってくれる関係ができているのです。

 このように、真のコラボレーションは効果的なタイムマネジメントに繋がります。なぜなら、作業はずっと簡単に片付き、チーム全体がモチベーションを高めてタスクを完了させることができるからです。これはタイムマネジメントの大きな学びのひとつと言えるでしょう。タイムマネジメントがうまくいくかどうか、どんな仕事でも本当に集中して成功できるかどうかは、周りの人たちにかかっており、これこそが、すべてのチームが学ぶべき教訓です。  

最後に

以上、チームビルディングとタイムマネジメントの関係、そしてチームビルディングがどのようにチームの集中力を高め、物事を成し遂げる能力を向上させるのかについてお話ししました。つまり、チームビルディングによって、チームの基盤である人間関係、コミュニケーション、協調性を向上させれば、チームの時間効率を向上させることが可能となります。なぜなら、これまで見てきたように、チームが機能していれば、メンバーは自然に重要なことに集中するようになるからです。

チームビルディングのセッションを定期的に開催することで、チームはチームワーク能力をさらに深め、生産性、回復力、新しい解決策やアイデアを見つける意欲を高めることができるのです。 

チームビルディング完全
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吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。