「この人、こんな考え方をするんだ。」 価値観カードと謎解きから始まった、3時間のチームビルディング

Value Compass program case

毎日のように一緒に働いている。

会議もする。チャットもする。仕事の進め方も、なんとなく分かっている。

でも、

「この人は、何を大切にしているんだろう?」

と聞かれると、意外と答えられない。

今回ご相談いただいたのは、約20名のチームを対象とした社内チームビルディングでした。

メンバー構成や役割が変化していく中で、日常業務だけではなかなか見えない、お互いの考え方や強みを知る機会をつくりたい。

そこでインバイトジャパンでは、

相互理解 → 協働体験 → 振り返り

を一つの流れにした、約3時間のプログラムを設計しました。

今回のチームビルディング概要

項目内容
対象約20名の社内チーム
背景メンバー構成や役割の変化に伴い、あらためて相互理解を深める機会が必要だった
目的お互いの価値観や考え方を知り、協働しやすい関係づくりにつなげる
実施時間約3時間
プログラム構成価値観コンパスカード → スーツケースミステリー → 振り返り
チーム構成4チーム
参加形式会場参加+オンライン参加1名
主なプログラム価値観コンパスカード、スーツケースミステリー
評価方法実施前後の匿名アンケート
主な測定項目協働、問題対応、相互理解、コミュニケーション

チームが変わると、「知っているつもり」も変わる

同じ職場で働いていれば、相手の仕事ぶりはある程度分かります。

誰がどの業務に詳しいのか。

どんな場面で頼りになるのか。

どんな仕事の進め方をするのか。

でも、

なぜその人がそう判断するのか。
何を大切にしているのか。

そこまで知る機会は、意外と多くありません。

特に、新しいメンバーが加わったり、役割が変わったりすると、チームの関係性も少しずつ変化します。

そこで今回は、いきなり共同作業へ入るのではなく、まずお互いを知るところから始めました。

いきなり謎解きを始めなかった理由

value compass in action

最初に使ったのは、約100種類の価値観コンパスカードです。

参加者が選ぶのは、

「今、自分の人生で大切にしている価値観」

5枚。

ただし、大切なのはどのカードを選んだかではありません。

「なぜ、それを選んだのか」

を話すことです。

例えば同じ「Trust」という言葉を選んだとしても、その理由は人によって違います。

これまでの経験。

仕事で大切にしていること。

家族や周囲との関係。

参加者は、自分の背景も交えながら一人ずつ共有しました。

まずは「自分」を話す。そして「相手」を知る。

仕事上の会話では、どうしても話題がタスクやスケジュールに偏りがちです。

価値観を選び、その理由を話してみると、

「そんな経験があったんだ」

「だから、いつもその判断をするんだ」

という発見が生まれます。

今回は、一部の人だけが長く話すのではなく、一人ひとりに発言時間を設けました。

役職や経験に関係なく、

その人が話している時間をきちんと守る。

これもプログラム設計の一部です。

次は、「自分」から「チーム」へ

個人の価値観を共有したあとは、問いを変えます。

「では、私たちがチームとして大切にしたいものは何だろう?」

参加者からは、

  • 目的意識
  • Challenge
  • 責任感
  • Trust
  • 安心感
  • Mutual Support

など、さまざまな考え方が出てきました。

ここでも正解を決めることが目的ではありません。

「なぜそれが必要なのか」

を話すこと自体が重要です。

誰かの意見を聞く。

違う考え方に触れる。

自分の考えを説明する。

少しずつ、個人の視点からチームの視点へ移っていきます。

そして突然、目の前にスーツケース。

Suitcase Mystery UGC

ここから空気が変わります。

制限時間60分。

鍵。

箱。

暗号。

謎のアイテム。

参加者は4チームに分かれ、スーツケースミステリーに挑戦しました。

一人ですべてを解くのは簡単ではありません。

誰かが情報を見つける。

誰かが仮説を出す。

別の人が試す。

行き詰まったら助けを求める。

得意な人に任せる。

前半で話した価値観が、今度は実際の行動として現れてきます。

同じ謎なのに、4チームの動きはまったく違った

面白かったのは、同じ課題に挑戦しているのに、チームごとの進め方がまったく違ったことです。

あるチームは比較的静かでした。

でも、課題が出ると複数のメンバーが同時に違う可能性を試し始めます。

自然に作業が分かれ、並列で進んでいました。

たくさん話すことだけが、チームワークではない。

そんなことが見えてきます。

別のチームでは、違う視点を次々と出したことが突破口になりました。

同じ場所で考え続けず、場所を変える。見方を変える。別の可能性を試す。

一人が答えを持っているのではなく、

違う考え方を持った人がいること自体が、問題解決の力になる。

そんな場面もありました。

「もう無理かも」から、残り数分でクリア

あるチームでは終盤、残り時間が少なくなってきました。

一人の参加者は、

「もう厳しいかもしれない」

と感じていたそうです。

それでも、別のメンバーが最後までチームを押し進めます。

そして残り2〜3分。

最後の課題をクリアしました。

振り返りの中で出てきたのは、

「共通のゴールがあることって大切ですね」

という趣旨の言葉。

別のチームでは、

「あの人に助けられた」

という具体的な振り返りも出ました。

一緒に課題へ取り組むことで、普段とは少し違う相手の一面が見えてきます。

オンライン参加者も「見ているだけ」にしない

当日は1名がオンラインで参加しました。

ハイブリッド型のイベントでは、オンライン参加者が見学者になってしまうことがあります。

そこで今回は、価値観コンパスカードではスタッフがカード操作をサポート。

スーツケースミステリーでは、

オンライン参加者だけが持つ情報

を用意しました。

会場にいる参加者が、オンラインのメンバーと情報を共有しなければ進みにくい仕組みです。

同じ場所にいなくても、

チームの一員として役割を持てること

を意識して設計しました。

私たちが聞いたのは「楽しかった?」ではない

ゲームが終わったあと、インバイトジャパンが聞いたのは、

「楽しかったですか?」

だけではありません。

うまくいった瞬間、何が起きていましたか?

誰のどんな行動が助けになりましたか?

行き詰まったとき、何を変えましたか?

普段とは違う強みは見えましたか?

体験したことを、そのまま終わらせず、言葉にしていきます。

アクティビティの面白さだけでなく、

その中で自分たちはどう動いていたのか

まで振り返ることで、日常の仕事との接点が見つけやすくなります。

最後には、

「今日の体験から、何を一つ持ち帰るか」

をそれぞれ考えました。

数字で見ると、参加者の認識はどう変わった?

今回は、ワークショップの前後で匿名アンケートも実施しました。

共通する10項目すべてで、実施直後の平均値が事前を上回りました。

Team Impact Framework before and after

チームとしてうまく協力できている

3.44 → 4.56
+1.12

チームとして問題にうまく対応できている

2.94 → 4.06
+1.12

チームメンバーについて新たな発見があった

4.60 / 5

また、

「普段あまり関わりのない同僚とコミュニケーションを取った」
4.44 / 5

「今日の体験はチームワークの強化につながった」
4.60 / 5

という回答も得られました。

実施後には、ご担当者様からも、チーム全体として多くの学びや気づきが得られたとのご感想をいただきました。

※これらは同日のワークショップ前後に行った自己評価です。長期的な組織変化や業務成果を示すものではありません。

チームは、一度つくったら完成ではない

チームは変わり続けます。

新しい人が入る。

役割が変わる。

リーダーが変わる。

経験が増える。

だからこそ、ときどき、

「今の自分たちは、どんなチームなんだろう?」

と立ち止まる時間には意味があります。

今回の約3時間で行ったのは、正しいチームワークを教えることではありません。

自分を知る。

相手を知る。

一緒に考える。

困る。

助けてもらう。

そして、振り返る。

その一連の体験から、参加者自身が次の行動を考える。

インバイトジャパンでは、最初から「このゲームをやりましょう」と決めるのではなく、

そのチームに、どんな体験が必要なのか

からプログラムを考えています。

あなたのチームにも、

仕事では知っているけれど、その人自身については意外と知らない。

そんなメンバーはいませんか?

チームビルディングを、目的から一緒に設計します

チームビルディングは、同じプログラムを実施すれば同じ結果になるものではありません。

参加人数やチームの状況、メンバー構成、当日の時間、そして「今回の機会を通じて何を持ち帰ってほしいのか」によって、適した設計は変わります。

インバイトジャパンでは、謎解きや体験型アクティビティだけでなく、相互理解のワークや振り返りを組み合わせながら、目的に合わせた法人向けチームビルディングプログラムをご提案しています。

インバイトジャパンのチームビルディングプログラムはこちらからご覧いただけます。

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