忘年会は多くのチームや企業にとって毎年の恒例行事となっているものですが、習慣だからこそ、忘年会がなぜ重要なのかを忘れてしまってはいないでしょうか。ここでは、忘年会がチームにとって有益である根本的な理由と、より意図的に企画する方法について説明します。
今年もまたこの季節がやってきました。空気が冷たくなり、日が短くなり、街中のイルミネーションが点灯すると、1年の終わりが近づいていることを実感しますね。年末は友人や家族、同僚とのパーティーなど、何かと忙しくなるものです。
でも、なぜ忘年会をするのか考えたことはありますか?
前回のブログでは、年末にできる、楽しくてチームの健全化を促す素晴らしいアクティビティをいくつかご紹介しました。しかし、そもそもなぜ年末に何かをする必要があるのかについては、あまり触れていませんでした。
そこで今回のブログでは、忘年会の背景にある価値観についてご紹介したいと思います。そして、わざわざ忘年会を企画する目的は何なのでしょうか?忘年会が重要である理由(あるいは複数の理由)を理解することで、どのような忘年会が自分たちに合っているのかが見えてくるかもしれません。
つまり、忘年会の背後にある価値を理解することで、チームは忘年会をより意図的に行うことができるようになるということです。「いつもやっているから」「流行だから」「みんながやっているから」という理由でイベントを選択するのではなく、明確な目的を持った企画を目指しましょう。
言い換えれば、チームとしてのニーズ、目標、組織としての価値観に合ったイベントを選ぶということです。
以下のリストを参考に、あなたのチームが本当に有益な忘年会を選び、計画することの手助けになればと思います。
忘年会が重要な5つの理由
1. 一緒に楽しむ(息抜きする)
忘年会をチームで行う最大の理由は、一緒に楽しむことです。お互いに楽しい時間を過ごすことは、決して無駄なことではありませんし、軽薄なことでもありません。むしろ、チームをより強く、より良くするために必要なことなのです。
チームには、お互いを知り合うためのダウンタイムが必要です。そうすることで、より良い仕事上の関係が築かれ、チームの仲間意識も強くなります。さらに、笑いや楽しみは、チームの文化として共有できる最高の思い出となり、チームの結束を刺激することになるのです。
ですから、みんなで楽しむことは忘年会をする大きな理由となりますし、そうすることでそれだけで素晴らしいチームビルディングの効果があります。しかし、楽しむことは、ストレスや不安を軽減することにもつながるのです。
年末は何かと忙しく、プロジェクトやノルマをこなさなければならないというプレッシャーもあります。そこで、楽しい年末年始のイベントを企画することで、チームメンバーもストレスから解放されることでしょう。
もし、楽しむことを第一に考えるのであれば、チームが本当に楽しめるようなアクティビティを見つけることをお勧めします。食事会や飲み会といったシンプルなものから、スーツケース・ミステリー(チームビルディングの要素を持ちながら、全体的にとても楽しいアクティビティ)のようなチームビルディングのためのアクティビティもあります。
2. 成果を祝う
忘年会を開くもう一つの大きな理由は、チームとしての成果を祝うことです。チームで成功を祝うことで、もっと成功しようというインセンティブが生まれます。また、年末はチームが自分たちのやってきたことを振り返る、自然な区切りとなります。
チームとしての成果を祝うということは、チーム全体を見ることと、チームメンバーの個々の成果を認めるということです。そうすることで、チーム全体が評価され、全員が貢献していることに敬意を表することができます。
しかし、成果を祝うといっても、必ずしもチームが過去1年間に目を見張るような活躍をしたわけではありません。ここ数年は、多くのチームにとって困難な時期でした。困難な時期を乗り切ったこと、困難に直面しても適応したことを祝うだけでも、チームのモチベーションを高め、全員の努力を認めるのに十分なのです。
チームの成功を称えるには、モチベーションを高め、全員が参加できるような方法を選びましょう。
3. 新年を迎える前に人間関係を強化する
チーム、そしてチームビルディングにとって重要なのは人間関係です。そして、人間関係というものは、一貫して発展させる必要があります。そのため、忘年会は人間関係を強固にするための良い機会です。忘年会は、みんながお祭り気分で(たとえストレスがあっても)、しかもみんなが休暇に入る直前の時期に行われるのです。
その結果、多くのチームメンバーは、他の同僚と打ち解け、本当の意味でオープンになれる雰囲気になるのです。その結果、多くのチームメンバーは、他の同僚と打ち解けることが難しくなり、感情を共有したり、チームビルディングのための活動に参加することをためらうようになるかもしれません。
年末に人間関係を強化することが良い理由はもう一つあります。先に述べたように、年末年始はストレスの多い時期であり、時に人間関係もギクシャクしがちです。このように、年末年始に人間関係を強化することは、チーム全体にとって有益なことであり、皆が休暇に入る前に人間関係を悪化させないようにすることでもあります。
インバイトジャパンのオンラインチームビルディングゲーム(沖縄アドベンチャーなど)や街歩き謎解きは、いずれもチームに共同作業を体験させ、チームワークを高めるようにデザインされています。
4. 昨年度の教訓を振り返る
忘年会を行うもう一つの理由は、チームとして学んだことを振り返り、反省することです。これは、成功を祝うことと多くの点でつながっています。しかし、この1年を振り返るということは、その過程で経験した困難や失敗、そして自分たちの変化や成長をより多く認めることである、という点が異なります。
例えば、特定の目標やビジョンに集中していたのであれば、どこまで到達したかを確認する。チームワークの強化に取り組んでいるのであれば、チームワーク力やコミュニケーション力を試すようなアクティビティを選んでみてはいかがでしょうか。
少なくとも、すべてのチームが一緒にこの1年を振り返り、思い出を共有することができます。チームとして何をしたか、何を学んだかを振り返ることで、共に成長し、互いに教え合うことができます。
すべてのチームが忘年会でこれほどまでに内省的になることを望んでいるわけではありませんし、それでもかまいません。忘年会は、チームメンバーが自分たちの経験を振り返り、新しい経験をする良い機会なのです。
5. 新年度に取り入れたい新しい目標やアイデアの紹介
忘年会が重要である最後の理由は、チームが来年に力を入れたい新しい目標やアイデアを紹介することができるからです。私たちは、年末は当然「終わり」であると考えがちです。しかし、すべての終わりは、新しい始まりでもあるのです。
私たちは皆、そのような状況を知っています。新年を迎え、新しいアイデアをたくさん思いついたものの、日々の生活や多忙なスケジュールに追われることになります。だからこそ、年末に新たな目標を考えることは、チームメンバーがより早い段階で目標を考え始めるのに役立つのです。
これにはいろいろなやり方があります。例えば、「心理的安全」や「レジリエンス」など、特定のテーマと結びつく活動を見つけることです。あるいは、この新しい目標、価値、メッセージを活動そのものやスピーチの一部として盛り込むこともできます。
しかし、来年の目標やメッセージを特に盛り込まない場合でも、忘年会は何らかの形で前向きなものにすることをお勧めします。チーム全員で1年後を見据えることで、「これから何が起こるかわからない」とワクワクすることができるはずです。